ここ最近になって、とうとう来る時がきてしまいました。
枕が、クサい。
「年齢的にそろそろかな」と思っていましたが、いざ来てしまうと動揺してしまうものですね…。ミドル脂臭というやつです。朝っぱらからオッサンのようなニオイがして、寝起きは最悪。もし彼女と同居してたら、浴槽のシャンプーが自分の気づかない内に変わっていたかもしれません。彼女、いませんけど。
色々調べて驚いたんですが、頭のニオイって別に男性だけのものでは無いみたいです。むしろ女性の方が髪が長い分、菌が繁殖しやすく臭ってしまう傾向にあるようです。
女性の場合、普段はコンディショナーやリンスの影響でふわっとした甘い香り(※男性が妄想する女性の香り)をしているイメージが強いですが、それはあくまで髪の毛の表面上。元の頭皮は納豆のようなニオイをしている可能性があります。
男女問わずクサイ?頭皮のニオイ
1日の終わり。お風呂に入る前に頭皮を指で軽く擦り、嗅いでみましょう。人によってはとんでもないニオイがすると思います。
ニオイの強さのレベルを測定する臭気測定器を利用した実験によれば、シャンプーをして24時間後の女性の頭皮の平均的な数値は驚くことに「59」らしいです。
…驚くことに、と言ってもパッとしない人がほとんどだと思うので別の対象の計測値で説明すると、アメリカザリガニが10、生のサンマが44です。アメリカザリガニをリアルで見たことが無いので、どのくらいクサイのかが僕には分かりませんが、生のサンマよりクサイとなると相当だと思います。
もちろん、パパッと入浴してシャンプーを流せば、数時間はイヤなニオイはしません。
が、朝起きるともうアウト。遅くても、昼頃には気になるくらいのニオイに達している人は多いと思います。
頭皮のニオイの原因とその対策
なぜ頭皮がニオうのか、根本的な原因を知っておきましょう。
- 汗・頭皮の汚れと皮脂が混ざり、時間経過で酸化しニオう
- 皮脂を栄養としている雑菌の繁殖
主な原因はこの二つ。言ってしまえば、過剰分泌した皮脂が悪さをしています。
が、もちろん頭皮から発生される皮脂の存在自体は悪ではありません。頭皮から分泌されることで、皮膚や毛髪部分を守る役割を果たしています。問題なのは、必要以上に分泌しすぎている、という点です。
皮脂の過剰分泌と頭皮の雑菌の繁殖の要因は様々ですが、一つ一つ対策することでしっかりとケアすることは出来ます。
- 正しいヘアケア
- 偏った食事の改善
- 使用しているシャンプーを変える
意外と出来ていないヘアケア
主に気をつけたいのが、入浴時とその風呂上がり。
シャンプーは『頭皮を泡で洗う』という意識が大切です。
シャンプーを充分に泡立てて、頭皮を優しくケアする事ももちろん大事ですが、入浴時に特に気をつけたい点は『すすぎ』。
シャンプー液とリンスは、どの商品もとてもいい匂いがしますが、充分に洗い流せず頭皮に残ってしまうと雑菌の格好のエサになったり、皮脂を過剰に分泌させる原因となってしまいます。髪の長い女性は特に注意が必要です。
また、ニオイを落とすために朝晩と1日2回以上シャンプーをするのもNG。
市販されているシャンプーは基本的に洗浄力が強いため、過度の使用は頭皮衛生上に必要な皮脂まで落としてしまいます。皮脂が頻繁に無くなり、頭皮が乾燥してしまうと、頭皮を守ろうとさらに皮脂が分泌されて結果として過剰分泌の原因となります。
次に風呂上がりのドライヤー。当然ですが、自然乾燥はNGです。
- 髪がパサつく
- 生乾きで菌が繁殖
- 血行不良により髪が痩せる
湿気によるゴミや埃の付着、それに伴う毛穴詰まりなど、メリットはありません。
しかし、ドライヤーによる過度な乾燥もNGです。
ドライヤーを髪に当てる距離が近すぎたり、一箇所を長時間の間当てていると頭皮にダメージが蓄積されます。送風口を軽く動かすように振り、美容師さんのヘアドライを真似るようにして乾かしましょう。
食生活を見直す
『フルーツ魚』をご存知でしょうか?
魚にミカンやレモンなどの柑橘系のエサを与え、魚の香りを変える養殖魚のことです。一口噛むと芳香な柑橘系の香りがして、初めて食べた方は大抵驚きます。
僕が食べたのはミカン鰤と鯛でしたが、「エサだけでここまで変わるのか」とやはり驚いた記憶があります(味はともかく)。
人間も同じようなもので、なんとなく臭いイメージのある食べ物ばかり食べていると体臭に作用されます。
- 脂質を多く含む食品
- 血糖値を上げる食品(高GI食品)
- カフェイン
脂質を多く含む食品は、肉類・バター・チーズ・卵など。血糖値を上げる食品は麺類などの炭水化物系やチョコレートなどのお菓子類が代表して挙げられます。
カフェインは皮脂の分泌に関して直接影響するわけではありませんが、皮脂の分泌の抑制に役立つビタミンB2・ビタミンCの吸収の働きを阻害する作用があります。
基本的に体臭や皮脂の過剰分泌を促す栄養分は、動物性脂肪です。肉・バター・ラードなどが主な例です。
逆に、植物から取れる栄養素は皮脂の過剰分泌を抑える効果があります。
- ビタミンC
- ビタミンB2
- イソフラボン
ビタミンCは緑黄色野菜や果物、ビタミンB2は青魚、イソフラボンは主に大豆食品から得られます。
「じゃあベジタリアンは体臭しないの?」って話なんですが、実はその通りです。全くしないわけではもちろんありませんが、菜食主義になればほとんどの人は体臭に悩まされなくなります。
ベジタリアンの方が結婚し、相手方の不快なニオイ(体臭や口臭)に耐えきれず別れた、なんて話もあるくらいです。
体臭に本気で困っていて、どうしようもなくコンプレックスに感じている方は、試してみる価値は十二分にあると思います。加齢臭やミドル脂臭などはもちろん、ワキガにも効果はあるようですので。
が、肉類の摂取を完全に断つ事は容易ではありませんので、ほどほどに抑えておく程度が現実的ですね……。
シャンプーを変える
美容院や理髪店に行った後、髪の香りが長く続いている事に疑問を覚えた方はいないでしょうか?
美容院によっては自分の気に入らないニオイでも、2日くらい取れなかったりするので気になりますよね。もちろん、美容師さんのヘッドスパが上手というのもありますが、一番の違いはやはりシャンプー&トリートメントです。
サロンで置いてあるシャンプーは、大抵いいものを扱っています。市販されているものの2,000~3000円以上は高く、ドラッグストアでは取り扱っていないものがほとんどです。
大きな違いは内容している成分。市販のものは、皮脂や汚れを落とす洗浄力に特化しているのに対し、サロンのものは頭皮や髪を保護する成分を重視している商品が多いです。
- 無添加・オーガニック
- ノンシリコン
- アミノ酸系
頭皮のニオイの対策をしたいのであれば、『スカルプシャンプー』で探せばOK。スカルプ(scalp)とは人間の頭皮を意味しており、抜け毛やニオイ・フケなどに悩む方が主に利用します。
スカルプDの影響で男性の薄毛に特効したイメージがありますが、スカルプケアは男性だけのものではありません。女性用のスカルプシャンプーも数多く出ています。フケやニオイ、痒みを感じた事のある方は、シャンプーが原因である可能性がかなり高いので、一度薬用シャンプーを試す事をオススメします。
上記のシャンプー&コンディショナーは男女兼用の医薬部外品です。頭皮のニオイを含め、あらゆるトラブルに対応しています。
公式ページを見ると頭皮にとって何が悪で善なのか分かりやすく載っているので、気になる方は参考にどうぞ。
※頭皮のニオイを改善するシャンプーを選抜してみました!
日中に気になる方の応急処置として
頭皮のニオイは、1度気になると結構過敏になってしまいがちです。
仕事や学校で異性に近づくときに、「自分の頭、臭ってないかしら」なんて毎回思ってしまうと精神衛生上よろしくありません。
そんな方には消臭スプレーの使用がオススメです。
根本的に解決するものでは無いので、あくまで応急処置になりますが、ミドル脂臭や加齢臭などの自分でも気づくほどの不快なニオイを隠すコトが可能です。
ヘアコロンと香水の使用は控えた方が無難です。ニオイをニオイで隠すと、ロクなコトが起こりません。混ざり合わさって、軽い悪臭テロを引き起こす可能性があります。
最後に
要点のみをまとめると、こんな感じ。
- 体臭・頭皮臭をゼロにしたいならベジタリアン
- 頭は泡で洗い、すすぎに時間をかけて自然乾燥を避ける
- 高めのシャンプーを使うと頭皮に優しい
個人的には「動物性脂肪を控えてベジタリアンになる」いう選択肢が最もオススメ。試して欲しいという願望に近いですが笑
調べてみると、やはり「ベジタリアンになってから体臭が気にならなくなった」という意見は圧倒的に多いようです。
如何せん僕の知り合いには菜食主義者は二人しかいない(うち1名はヒンドゥー教徒)ので比較が難しいのですが、やはり食べるものの影響はかなり大きいと思います。
ステーキと餃子をこよなく愛する僕には実行できませんが、女の子から一言でも「クサイ」と言われれば牛を神様の乗り物と崇め、豚を不浄な生き物と信じてビンタし、ハラールしちゃうかもしれません。
その際は経過等をまとめたいと思います。
同じように体臭に悩む同士は、こちらの記事もどうぞ。
体臭は頭皮臭より身近な分、気づかずテロを起こしている方は結構います。不快に思われる前に、対策はしておきましょう。
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