男女共通の悩みであるムダ毛処理。
特別な処置をしない限り、抜こうと剃ろうと遠慮なく生えてきます。
ムダ毛は正しい処理をすればするほど次に生えてくる新しい毛は薄く、目立たなくなりますが、間違った方法で処理してしまうと黒いブツブツ(埋没毛)が出来てしまい、却って肌が汚くなる恐れも。
肌、もしくは毛穴に負担を掛けない方法を知ることで、正しいムダ毛処理法の理解を深めましょう。
- ムダ毛処理時のトラブルの要因と予防策を知る
- 除毛&脱毛後はアフターケアが必須
- 正しいムダ毛処理方法を知る
ムダ毛処理を行う上で避けたい症状
まず最初に、ムダ毛処理をする上でのリスクと注意点を知っておきましょう。
- 埋没毛の発生
- 炎症(毛嚢炎)
- 色素沈着・毛穴の開き(黒ずみ)
特に気をつけたいのが埋没毛と色素沈着。
これら二つはその後の対処が面倒な上に、下手するとムダ毛より醜く目立ってしまいます。
埋没毛の概要と予防法
埋没毛とは、上手く処理出来なかったムダ毛が毛穴から出られず、皮膚下で成長してしまう事で現れる状態です。埋もれ毛や埋まれ毛とも呼ばれ、脱毛・剃毛などによる処置で見られる症状です。
- 黒いブツブツで肌が汚く見える
- 伸びているムダ毛より処理が難しい
毛穴が閉じてしまい、皮膚の下で毛が成長してしまうため、普通の脱毛より断然処理が難しくなってしまいます。
- 処理時に皮膚が傷つき、かさぶたが出来る事で毛穴が塞がる
- ピンセット等の毛抜きに失敗し、毛が丸まったり毛先が尖る事で、毛穴ではなく皮膚内へとムダ毛が進んでしまう
埋没毛の大まかな要因としてはこんなところ。
特に多いのは毛抜きの失敗。
毛抜きは毛穴から根元までごっそりと処理してくれるように見えるので、ムダ毛処理にはかなり有効な方法に感じられますが、美容意識が高まった昨今では『毛抜き』は一番NGなムダ毛処理法と言われています。
落ちた抜け毛を引っ張ると、くるっとパーマがかった様に丸まってしまいますよね?これと同じ現象が、皮膚内で起こる可能性があります。
確かに上手く処理出来れば毛根ごと抜けるため、次に生えるまでの時間が長いというメリットがありますが、それ以上にデメリットが大きいです。
- ”毛抜き”でムダ毛を処理しない
- カミソリを毛の流れに沿って使用する
防ぐ方法としては、まず”毛抜き”をしない事が第一。
また、カミソリを毛の流れ(上から下)に沿って使用し、引き抜くような処理をしないように心掛けることが重要です。
炎症(毛嚢炎)の概要と予防法
ムダ毛処理を行ない、肌がツルツルになって満足した後によく現れる現象として挙げられるのが炎症です。
また、ニキビや吹き出物のように、ぷくっと膨らんでしまう毛嚢炎や毛包炎も、ムダ毛処理を行う上で弊害となるものの一つです。
首から下の毛を全て処理するとしたら、数十万本以上の毛を処理していかなければならないので、個人的には炎症の二つや三つは止むなしと考えているのですが、目立つ箇所が赤くなったりしてしまうと恥ずかしいので、出来るだけ避けたいところです。
- 埋没毛の放置
- カミソリ等による肌へのダメージにより、弱った毛穴から菌が入り込む(毛嚢炎)
- 生活習慣の乱れや不清潔
最も多い要因としては、カミソリによる肌へのダメージが挙げられます。
出血しなかったとしても、カミソリは皮膚の表面を削り取っているわけですから、目に見えないだけで肌は傷ついています。
肌には元来『バリア機能』があり、日常生活に潜むあらゆる細菌から身を守ってくれています。
が、カミソリでこの機能も削り取ってしまい、毛穴に細菌が入ってしまって異常が出る、というのが毛嚢炎や毛包炎のメカニズムです。
また、食習慣の乱れや不清潔などによる免疫力低下も肌トラブルを招く要因の一つです。
- より肌に優しい処置(除毛クリーム等)の活用
- カミソリ等によるムダ毛処理後のアフターケア
- 生活習慣・食生活の改善
カミソリでの処理を止め、埋没毛・深剃りの恐れが無い除毛クリームなどを活用するのがベターですが、全身の処理の為にこれらを使用するとコストが掛かってしまいます。
最も有効的な予防法は、ムダ毛処理後のアフターケアをする事。冷やす&保湿がキーワードです。
剃毛を行なったら冷水をかけ、毛穴を引き締めて炎症を防ぐのは基本の基。
また前述したように、ムダ毛処理後は肌のバリア機能が薄くなり、かなり弱まった状態です。カミソリ負けのダメージや、弱まった箇所を襲う細菌から守る為に、ボディーローション等でしっかり保湿をしましょう。
次に生えてくる新しい毛を抑制するための抑毛クリームなどの活用も有効的です。基本的に抑毛クリーム(抑毛ローション)は保湿成分も含むため、一石二鳥な優れモノ。ムダ毛処理後のアフターケアには効果的なアイテムの一つです。
色素沈着・毛穴の開き
埋没毛、炎症、毛嚢炎などを放置しておくと辿り着いてしまう最悪の症状がこちら。
これらも間違ったムダ毛処理によって、より症状が進行してしまう恐れがあります。
- 毛抜き等による毛穴ダメージ
- 炎症の長引きや毛嚢炎の繰り返し
最も被害が拡大しやすいケースは、間違ったムダ毛処理を繰り返す事。
毛抜きは毛穴からずぽっとムダ毛を引き抜く形になるので、そのままにしておくと毛穴に汚れや細菌が侵入し、黒ずみの原因を作りやすい状態にしてしまいます。
また、日焼けやカミソリ等の傷による肌の炎症後には、肌を守ろうとする働きからメラニン色素が生成されます。
生物には新陳代謝という機能が備わっているので、古くなった角質やダメージを受けた細胞(メラニン色素含む)を、新たに生まれ変わらせる事で肌トラブルを改善していきますが、ダメージを受け続けたり、代謝が上手く働かないとそのまま色素が残ってしまい、消え辛くなります。これが色素沈着です。
- ムダ毛処理の回数をなるべく減らす
- 肌のターンオーバーを促す
- 紫外線対策を行う
予防法としては、まず第一にムダ毛処理におけるダメージを極力減らす事。
どのようなムダ毛処理を行なっても、それなりにダメージは蓄積されます。頻繁に繰り返せば繰り返すほど、色素沈着の可能性が上がります。ムダ毛処理の回数を減らすことが、これらの症状の緩和に繋がります。
ムダ毛処理の頻度は2〜3日に一回が平均らしいですが、カミソリ負けした時などに炎症を起こした際は、それ以上の期間でしっかりと肌を休ませてあげましょう。
また、適度な運動や食生活で代謝を促したり、日焼け事の日常的な炎症を防ぐ事も重要です。特に日焼けによる紫外線はメラニン色素の沈着を加速させるので、外出時の日焼け止めクリームはお忘れなく。
トラブルを防ぐ正しい除毛&脱毛方法
腕や脚、VIOゾーンと、かなり広い箇所を処理しなければいけないムダ毛ですが、処理の方法も様々。
それぞれに一長一短がありますが、個人的にオススメしたい脱毛&除毛方法を紹介します。
カミソリでの除毛
一番コストパフォーマンスが良く、全世界で最も行われているムダ毛のケア方法。
前述したように、肌に刃を滑らすため多少なりともダメージがありますが、邪魔な毛を消し去るには一番手っ取り早い手段です。
- 低コスト
- 気軽に行える
- カミソリ負けの恐れがある
- 頻度を増やすと炎症や毛嚢炎になる
- VIOゾーンの処理には向かない
剃刀でのムダ毛処理は、基本的に剛毛な部分には向きません。VIゾーンを根こそぎ刈った方なら分かると思いますが、刃がつっかえやすく、痛い思いをする羽目になります。
VIOゾーンはデリケートな部分なので、後述するクリームでの除毛方法を活用するのが無難です。
- 入浴後、毛が柔らかくなったタイミングを狙う
髭剃りの場合は、蒸しタオルなどを使って毛を柔らかくする - シェービングクリームをたっぷりと塗る
- 毛の流れに沿って剃る(順反り)
- アフターシェーブローション、抑毛ローション等で保湿する
- カミソリは風呂場に置いたままにしない
男性の髭剃りなどは、理容院のような処理の仕方がベスト。「順反りで剃れねーよ」と反論がある方は、シェービングクリームを活用してください。病み付きになります。
女性であれば、全身のムダ毛処理に蒸しタオルなんて手間は使えません。
「雑菌の多い風呂場でのムダ毛処理はNG」という意見もありますが、個人的には神経質すぎる考えだと思います。面倒ですし。
いつも通りお風呂に入る → ムダ毛処理を行う → シャワーでささっと洗い流す
という手順であれば、問題ないかと。
また、使用した後のカミソリは風呂場に置かないように。湿気や雑菌が多い浴場に置いておくと、サビや汚れで刃の劣化を早めてしまいます。
使用後はササっと水洗いし、皮脂や毛詰まりなどを簡単に落としたら自然乾燥で湿気の少ない場所に保管しましょう。
除毛クリームでの脱毛
カミソリより少しコストと時間が掛かりますが、より毛穴に負担を掛けず除毛することが出来ます。
もちろん、カミソリなどの処理と同様、完全に脱毛(永久脱毛)出来るわけでは無いので、生える度に使用する必要があります。
- VIOゾーン、ワキ毛などの剛毛がごっそり取れる
- カミソリ負けのリスクが無い
除毛クリームを使用すれば、カミソリでは怖くて処理できないデリケートゾーン付近や、剛毛で刈れないワキの毛などを溶かして処理する事が可能です。
但し、商品によってはVIOゾーン禁止なモノが多いため、購入する際は注意が必要です。
- 使用する前に塗布箇所を清潔にする
- ケチらずに塗る
- 5〜10分待つ
- ティッシュやガーゼなどで拭き取る
- 洗浄剤を使用せず、なるべくシャワーのみで優しく洗い流す
- 抑毛ローション等で保湿する
除毛クリームは、埋没毛などの肌トラブルのリスクを減らす事が出来ますが、肌と同じタンパク質で構成されている毛を溶かして処理するので、当然肌にも多少なりとも負担を掛けます。
特にクリームの塗布後はかなり敏感で乾燥しやすい状態なため、抑毛ローションなどを使っての保湿は必須。
特に気をつけたいのが、使用後の洗浄。
商品によってはニオイが強いため、ボディーソープをふんだんに使って洗い流したいところですが、なるべく洗剤(特にアルカリ性のモノ)は使用せず、シャワーのみで優しく流すようにしましょう。
医療脱毛・エステ脱毛
家庭で行うムダ毛処理が面倒な方、処理後に何らかの異常が表れやすい方はサロン、もしくは皮膚科での脱毛がオススメです。
- 回数を重ねるごとに半永久的にムダ毛が薄く、目立たなくなる
- VIO、顔など、施術箇所を問わない
- 自分で処理できない箇所(背中)などもケア出来る
「次に生えてくる毛が少なくなり、ムダ毛処理が圧倒的に楽になる」というメリットが上記で挙げたカミソリや除毛クリームでのムダ毛処理と大きく異なる点です。
- 負担が大きい
- 施術内容によっては痛みが伴う
サロン(もしくは美容外科)での脱毛は一度の施術では効果は得られません。何度も通わなければいけない上に、肌のメンテナンス等にもお金が掛かるため、経済的にかなり負担が掛かります。
脱毛施術は医療脱毛とエステ脱毛に分かれますが、より短い期間で高い効果が期待できるのは医療脱毛です。
が、その分値が張りますし、施術内容によっては痛みが伴うため麻酔を使ったりします。
- 湘南美容クリニック
- アリシア
- レジーナ
最近TVCMをやっているレジーナクリニックや、湘南美容クリニックなどが大手の医療脱毛店です。
レーザー照射にどれほどの痛みを伴うか不安な方は、一度カウンセリングに行ってみましょう。
レジーナクリニックであれば、無料カウンセリング時に希望すればテスト照射を行なってもらえます。無料カウンセリングの詳細は下記公式ページからどうぞ。
一方で長い期間を掛けて少しずつ脱毛していくのがエステ脱毛です。
医療脱毛ほどの出力を出せる機器を使えないため、長い回数の通院が必要になります。
「痛いのはイヤ」「8割くらムダ毛が減ればいい」と考えている方は、エステ脱毛で充分。施術完了までの必要コストも平均すると10万円くらい違いますし、目に見えて実感できる程度には減毛効果があります。
- 銀座カラー
- キレイモ
- ミュゼ
どちらも脱毛のプロが処理を行うため、肌トラブルのリスクは格段に減ります。
全身脱毛を行うとかなり値が張りますが、VIO、髭、乳輪周りなどの部分的な処理であれば比較的安価なため、通える距離にクリニックがある場合はカウンセリングをオススメします。
キレイモでは、脱毛に関する詳しい話を聞ける上に、ハンド脱毛体験なども無料で行なっているので、一度無料カウンセリングを受けてみるのもいいかもしれません。
ムダ毛処理後は必ずクリームで保湿を!
カミソリや除毛クリームに留まらず、サロンなどで行う光脱毛なども「毛包炎などが出来る可能性がある」と必ず施術前に説明があります。
処理を行う際に細心の注意を払っても、ケア後の肌を疎かにしてしまうと肌トラブルのリスクが高まります。
- 肌を全く傷つけないムダ毛処理は存在しない
- ムダ毛処理後は必ず保湿クリーム等でケアする必要がある
ムダ毛処理後の肌は、どの部位も傷つきやすく、非常にデリケートになっているため炎症や毛包炎などの恐れがあります。
これらの肌トラブルを防ぐために、保湿で弱った肌をカバーできるローションを使用し、より綺麗な肌を保つように注意しましょう。
また、日常的に使用している保湿ボディークリームでは、効能が強すぎて却って炎症を引き起こす危険性があります。敏感肌向けに作られている低刺激なものか、ムダ毛処理後の使用を推奨されている抑毛ローションがオススメです。
塗った瞬間に毛が生えてこなくなる!なんて劇的な効果はありませんが、継続して使う事でムダ毛が薄く、目立たなくなるくらいの結果は得られそうです。
日頃剛毛に悩まされている方は、ぜひ一度お試しください。
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