XMでコテンパンにされたアカネちゃん。
動画の中ではFXの基本として高値&安値の更新について触れています。
今回はその補足として、具体的に高値と安値を更新していくとどうなるのか?ということに重点をおいて考えてみましょう。
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FXの重要要素、高値・安値
FXは、常に高値安値のせめぎ合いの繰り返し。
スキャルピング・デイトレ・スイングトレードと、戦う時間がトレーダー間で異なっても、必ず意識される要素です。
そもそも、何故意識されるのでしょう?
その答えは簡単で、直近の高値と安値付近では、何かしらのプライスアクション(値動き)が起こりやすいからです。
- 反発して戻しやすい
- 更新すると勢いが出やすい
高値と安値付近は反発しやすい
実際のチャートを見てみましょう。
これはある日のドル円の4時間足チャート。
高値を上抜けようとトライして、何度も反発して落とされているのが確認できると思います。
「高値を更新してブレイクするのでは?」と予想する買い目線のトレーダーに対し、「レンジ、もしくは高値更新は無い」と予想した売り目線のトレーダーが、高値付近でショートに入り、押し戻している状況です。
このような思惑により、直近の『高値・安値付近は反発しやすい』という特徴を持っています。
ブレイクすると勢いが出る
先ほどのチャートを少し先に進んでみましょう。
高値付近へのアタックを繰り返していたトレーダー達が、遂に勝利しました!高値更新です。
ここで注目したいのが、高値を更新した直後の値動き。
極太陽線でめちゃくちゃ勢いが出ていることが見て取れます。
- 売り勢のロスカット
- ブレイク後の上昇を狙った買い増し
このような値動きになる理由はいくつか考えられますが、最大の要因は売り目線で見ていたトレーダーのロスカット(損切り)です。
高値付近の反発を狙っていたトレーダーは、上目線が強い現状では逆張り。
当然ブレイク(高値更新)の危険性があることも承知なので、事前に損切り設定を行なっていると考えた方が自然です。
では、そのストップロスはどこに仕掛けるでしょうか?
上図で言えば多くの人が高値より少し上あたりに損切り設定をするはずです。
「高値で何度も反発しているから」という根拠でショートに入っているため、当たり前ですね。
結局この後、高値更新をして上抜けしてしまったので、そういったトレーダー達はやむなく損切りすることになります。
売りで入っていたトレーダー達が、ポジションを買い戻す。
その結果、買いが優勢になり、一気に勢いが出る。
これがブレイクの仕組みです。
反発している期間が長ければ長いほどトレーダーのポジションは溜まっていくので、さらにブレイク時の勢いは増していく、という特徴もあります。
トレンドラインを形作る要因となる
先ほど解説した高値と安値の話は、レンジ相場でのお話。
次はトレンド形成中の高値と安値に注目してみましょう。
考え方はシンプルで、高値と安値を上に更新し続ければ上昇トレンドで、その逆であれば下降トレンド形成になります。
また、高値どうし、安値どうしに線を引いていくことで、トレンドラインとして意識され、ライン付近の反発や、ブレイク時の値動きの加速なども期待できるようになります。
トレンドの基本は高値&安値更新
このチャート図は、典型的な上昇トレンド。
高値・安値を切り上げているのが確認できます。
トレンド形成中の高値と安値の動きも、基本的にレンジ相場での捉え方と同じです。
レンジ相場の水平線が、ただ斜めになっているだけ。
そうざっくりと考えてもらえればいいと思います。
水平線よりは明確に安値・高値をつなぐラインを引けませんが、上図のようにはっきりとしたラインであれば、多くのトレーダーに意識されることは必至。
そのラインでの反発、ブレイク時の勢いにも十分に期待できます。
トレンドは上昇・下降・レンジの集合体
一つ注意したいのは、トレンド内には様々なチャート波形があるということ。
長期足では完全に上昇トレンド形成中であっても、短期足では下降トレンド形成中かもしれないという事を念頭に入れて取引をしなければなりません。
上図の左半分だけを拡大したチャート図を見てみましょう。
ここだけ切り取って見ると、高値と安値は切り下がり中。
つまり下降トレンド形成中と捉えられます。
こうなると、ショートで入るかロングで入るか迷ってしまいますね。
そんな時は、もう一つ線を追加してあげましょう。
むしろ、トレードをスタートする絶好の機会になります。
トレンド形成時のエントリー例
短期的な下降トレンドラインの高値を結ぶラインを引いてみました。
よく見られるチャート波形の一つで、旗のような形をしているのでペナントと呼ばれています。
オレンジ色の円が転換期です。
この際のトレーダーの心理を考えてみましょう。
- 長期上昇トレンド形成中でロングポジ保有中
- 直近安値更新・ライン下抜けでロスカット
- 上昇トレンドラインタッチで押し目買い
- 短期下降トレンド形成中でショートポジ保有中
- 直近高値更新・ライン上抜けでロスカット
- 下降トレンドタッチで戻り売り
どちらが優勢に思えますか?
筆者の答えは
わからへん。です。
なので、ブレイクした方向についていくのが正攻法になります。
オレンジ色の円でどちらに跳ねるかを見て、少し戻ってきたあたりで後乗り。
この方法がダメージも少なく済むでしょう。
ただ、上図のようなチャート図の場合、僕はオレンジ色の円付近で入ることが多いです。
実際、動画内でもしょっちゅうブレイク前にエントリーしてます。
ドルフランショート。
S/L 0.946
T/P ①0.94 ②0.93自信ありまぁああす!#FX #USDCHF pic.twitter.com/08hqc87Y6S
— ゆず@FXとかCFDとか (@merideri_com) November 25, 2022
”騙し”の動きが大嫌いという理由もありますし、底や天井でポジションを保有できるというメリットもあるからです。
- 直近のトレンドラインの張り付き
- サポート(レジスタンス)となっている線の多さ(移動平均線・ピボット等)
- トレンドラインの長さ(長ければ長いほど反発しやすい) .etc
ツイート時のドルフランは速攻で損切りになりましたが、なんだかんだで7割くらいは当たっているので、ある程度は予測できているのかな、と思います。
最後に
以上、FXにおける高値・安値の解説でした。
稀に、「ライントレードのようなテクニカル分析はオカルトだ」とか「後付けだ」などという意見も散見しますが、これに関してはハッキリとNOと言えます。
今はスマホで誰でも気軽にトレードできる時代。
複数のトレーダーの需給によって値動きするFXのチャートは、大衆の意識が反映されて形作られたものです。
こちらは直近のユーロドルの日足チャートですが、筆者がこのチャネルラインを引いたのはかなり前で、長さはこの半分もありませんでした。
当然、ラインの角度は全く変えていません。
同じように高値・安値どうしにラインを引いている多くのトレーダーに意識されることで、結果としてここまで長いチャネルに変化しているのです。
もちろん、突発的な災害や経済的な要因が発生すればチャートは崩れますが、それでも過去の高値・安値が意識され、そこで値がピタッと止まって反発する確率がかなり高いです。
高値と安値に対する意識はFXのテクニカル分析において基本の基。
プライスアクションを起こしやすい最重要要素と言っても過言ではないので、常に意識するようにしましょう。
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