早撃ちコンマ3秒のクールなガンマン。
ダークスーツにソフト帽、S&W M19 コンバット・マグナムとタバコを愛する男、と言ったら日本人であれば9割近くは次元大介を連想するに違いない。
次元を真似てタバコを吸ったり、ウイスキーにハマったりしたのは筆者だけではないはず。
TV放送のPart1〜Part5、OVAにTVスペシャルと、全てのアニメ作品を観た筆者が、次元大介に痺れる神回ランキングをご紹介。
あ、ちなみにこれから紹介する作品のPart2(全155話)や映画は、Huluやプライム、dアニメストアで見れます。無料期間が終わってない方はこの機会にどーぞ。
次元が好きなら観るべき神回ベストランキング
第10位 「7.62mmのミラージュ」
2018年に放送されたPart5、19話の次元回。
北アフリカで起きた、謎の無差別狙撃事件。それは、大富豪ジルベルスタインから、ルパンへの挑戦状だった。ルパンは、ジルベルスタインの待つ谷へ出向き、谷底でチェスに興じる。しかしそれを見下ろすように、谷の両側に陣取る、二人のスナイパー……。ルパン側には次元大介。対するは、次元がその過去を知る、凄腕の狙撃手・ミラージュ。狙撃手同士の決闘が幕を開ける。
-アニメ「ルパン三世PART5」公式サイト
傭兵時代に次元の仲間であったミラージュ。
子を宿して引退したはずの彼女が、なぜかルパンと次元の前に立ちはだかる。荒野の谷の両側で繰り広げられる、次元のスナイパーライフル戦。
ルパンと対照的に硬派なイメージの次元ですが、過去には結構女性と仲良くなったりしてます。
この回を書いた脚本家は時雨沢 恵一さん。
個人的なクソアニメTOP3に入るガンゲイル・オンライン(ソードアートオンラインのキリト君が出てこないやつ)の脚本を担当した人ですが、銃器を扱うシーンにはかなりこだわりがあるようで、「7.62mmのミラージュ」でもその特徴が色濃く出てます。
次元が野球帽を被っている珍しい回。
第9位 「我が手に拳銃を」
2015年に放送されたPart4、第4話の作品。
虫歯で苦しむ次元が荒れた町の病院にかけこむ。
町の数少ない女性医師であるリービアは、診察するかわりに次元が持っている銃を預けてほしいと頼み、仕方なく銃を渡す次元。
そこで、次元は病院の一室で横たわる無数の怪我人を目撃する。彼らは「生きた屍」と呼ばれて、すべて”殺さずのエリク”というギャングのボスの仕業だという。
この町ではエリクの許可なしに銃も持つことはできない。そんなとき病院にエリクが現れ……。
次元と町を制圧するギャング一味との戦い。終始次元にスポットを当ててストーリーが進みます。
戦闘シーンはほとんどなく、マグナムを撃つのは一発だけですが、次元の不器用な優しさが見える次元回。
第8位 「バラとピストル」
ルパン三世Part2の第26話、シリーズでたまにある次元VSルパン回。
舞台はスペイン。
レストランの会場で、次元はフラメンコダンサーのリンダと出会う。
突如起きた銃撃でリンダは連れ去られてしまうが、次元が単独で主犯であるマイヤー一味を制圧し、リンダを救いだす。
マイヤー一味の組織を抜けたいリンダは次元を頼り、次元は相手から知らされた決闘の地へ向かうが、そこにはなぜかルパンの姿が……。
数あるPart2の中でもお気に入りの作品。
リンダを救い出す時の、マイヤーと次元のやりとりがめちゃカッコいい。
マイヤーのアジトにリンダの姿がなく、次元が銃を突きつけて連れてくるように命令する。
マイヤー「(リンダを)どうするつもりだ」
次元「デートするんだよ」
カッケェえええ!死ぬ前にどっかしらのタイミングで使いたい。
7位 「次元と帽子と拳銃と」
ルパン三世Part2、第152話の作品。
ドン・ハゲロに雇われた一流のガンマン、ミネソタ・ファッツは、世界一のガンマンになるため次元大介を狙う。
ファッツの策略により、持っている愛用の帽子を全て焼かれてしまい、憔悴する次元。愛用の帽子の鍔は敵を狙い撃つ際に照準器として使っていたのだった。
色々な帽子を試す次元だが、どうしても狙いが定まらない。解決策が見つからないまま、決闘の日付が迫っていく……。
映画『カリオストロの城』に近い作画で描かれる作品。
海賊帽子にニット帽と、次元の珍しい姿が見られます。ソンブレロを被った姿を不二子に見つかってしまい、赤面する超レアな場面も。
「サイズ58.25センチ、つばの長さ8.6センチ、素材は象アザラシ雄4歳の腹の皮」のいつもの愛用の帽子でないと照準が定まらない、という設定はもちろん今作品だけの特別設定。他作品では百発百中です。
個人的に好きなのは、次元の決意をこっそりと聞く銭形の場面。男泣きして次元を応援するところがめっちゃいい。
6位 「シェークスピアを知っているかい?」
ルパン三世Part2、第76話。
某国の大統領に呼び出されたルパン一味。そこで次元の古い知り合いであるアンジェリカの手紙を受け渡される。
その手紙は、アフリカの黒人の解放戦線の主導者であるオセロ博士を救い出して欲しいと書いてあった。
久方ぶりの再会を喜ぶ次元とアンジェリカだったが、連邦国軍の空爆が始まってしまい……。
次元に近く女性の大半は敵になるが、この回だけは特別。
次元を一途に思ったアンジェリカの悲壮なお話。
5位 「国境は別れの顔」
ルパン三世Part2、第58話。
ソ連が舞台。
バレリーナが身につける宝石『オーロラの雫』を盗んだルパンと次元。脱出中に追っ手に追われ、次元が負傷し離れ離れになってしまう。
諦めかけた次元だったが、窮地のところをプリマのモニカに救われる。
自由を求めて亡命を企てるモニカと利害が一致し、二人は夫婦を演じて国境へと向かうが……
次元&ヒロイン回。
オチは「あ、だよね」って感じで終わりますが、次元の優しさが垣間見れます。
「なぁにが女嫌いだ!お前はただのロマンチストだ!」とルパンが次元に吐き捨てる場面がすごくいい。
第4位 「ターゲットは555M」
今回の獲物はダイヤオークションの宝石。
しかし、その会場は防犯が厳重なタワーの上。入り口はエレベーター1本のみで、フロアの天井と床には高圧電流が流れている。
ルパンは次元の狙撃力を頼りにした作戦を練るが、その作戦は555m離れた一点をひたすら狙い続けるというものだった。
ルパン一味のコンビネーションが光る一作。Part2の『華麗なるチークプレイ作戦』と同じように友情を感じられる。
冒頭5分の次元とルパンのやりとりがとてもいい。Part2では間違いなくベスト10に入る名場面。こういう脚本を次のシリーズでもやって欲しいなぁ……。
もちろん今回の作戦の主役は次元ですが、五右衛門とのエレベーターでのやりとりも見所。
第3位 「次元に男心の優しさを見た」
ルパン三世Part2、第129話。
革命寸前のジャナイカで次元は、サンドラという女性を助ける。
前大統領の娘でサンドラは、大統領官邸に飾られた名画、『裸のビーナス』を奪還しようとしていた。特殊な警備システムで守られた画の解除方法を知っているのはサンドラだけ。革命は明日に迫っており、画を取り戻すチャンスは今晩だけだという。
ケガをして動けないサンドラのため、次元は単身で大統領官邸に向かう。
女の子に優しい次元の男前回。
サンドラに婚約者がいると話した時は、「あ、この流れは…」って感じでしたが、予想とは違うエンディングになりました。
名場面はサンドラのためにクーデター中の大統領官邸に向かう前のホテルのシーン。
「外は危険だ」と話すホテルマンに対し、次元がルパンシリーズ屈指の有名な名言を発します。
「チップを弾むから、勇気を分けてくれねぇか」
アァああああああああ!言いたい!どっかで!
第2位 「LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標」
秘宝「リトルコメット」を狙い東ドロアに潜入したルパン三世と次元大介。東ドロアは犯罪率が低い世界屈指の平和な国。だが自国の歌手クイーン・マルタが、隣国・西ドロアで暗殺され、この事件を契機に、西ドロアと一触即発の緊張状態が続いていた。ルパン達は「リトルコメット」を盗み出すが、何故か行く先々に警察が待ち構えている。かいくぐり逃走するルパンと次元だったが、どこからも死角のはずのビル影から飛び出した瞬間、一発の銃弾が次元を襲う!
”原点回帰”をキャッチフレーズに作られた、次元ファンのための映画。次元の魅力がふんだんに盛り込まれたハードボイルド仕様。
ルパンシリーズ屈指の強敵を相手に、次元が立ち向かいます。
アニメシリーズでもないし、最近の作品なのでご存知の方も多そうなので除外しようかな、と思ったんですが、個人的にはやはりこの映画は外せません。そんぐらいこの作品の次元がカッコいい。
こちらの作品もHuluかプライムビデオ、もしくはdアニメストアで見れるので、30日間の無料期間を使ってない人はぜひ。
第1位 「荒野に散ったコンバットマグナム」
個人的なランキング1位はルパン三世Part2、第99話の「荒野に散ったコンバットマグナム」
ブランコ公国へやって来たルパン一味。次元はそこで、昔決闘をするはずだったストーンマンと再会し、再び決闘を約束する。
約束の時間になり互いに銃を抜く2人だが、次元愛用の拳銃はルパンに盗まれバラバラに分解され、国境への道しるべとして使われてしまう。
国境封鎖の時間が迫る中、次元に容赦無く発砲するストーンマンから逃げつつ、パーツを拾いつつマグナムを組み立てていく。
こちらは「ウエスタン次元」というタイトルで原作(漫画)があります。設定は多少異なっていますが。
アニメ化に至っての制限がある中での脚本も素晴らしいし、音楽もいい。
冒頭のスーパーヒーローから始まり、次元のテーマでお馴染みのトルネード。最後はお馴染みルパンのテーマで締め。
そして、何より最後の次元の一発。
「銃ってのは撃った数じゃねぇ」という次元の名言通りの痺れる場面です。絶対見るべき。
最後に
ランキングにしてみたけど、改めて見返して見るとやっぱりどれも良いっすね。”次元ファンが見るべき10選”とかにすればよかったかな。
記事冒頭でも書いた通り、これらの作品のほとんどはHuluかアマゾンプライムで見れます。
お金に余裕がある方はDVDでどうぞ。
これ以外でも、次元主体じゃないけど次元のクッッッッソかっこいいシーンがある映画もあります。
映画やテレスペなら「お宝返却大作戦」か、「ファーストコンタクト」あたりがオススメです。
もっかい見直す機会があったらレビューでも書こうかしら。今更だけど。
ではでは。
コメント
荒野に散ったコンバットマグナム、本当にあの99話は名作です!
Part3までの全DVDを持ってますが、この回が見たくて買ったようなものです。
ですよね!ですよね!!
iPhoneに入れてるトルネードが流れる度に、次元が一発で仕留めるあのシーンを思い出すんですよねぇ