FXのスプレッドとは?XMの広いスプレッドについて考えてみる

xm-dmm-spread 投資

XMでは、スタンダード口座&マイクロ口座であれば、原則として取引手数料は無料です。

というか、ほとんどのFX業者は現在、取引手数料そのものを廃止しています。「〇〇なら取引手数料無料!」と謳っている業者さんも多いですが、取引手数料が掛からないからと言って、さしたる特色があるわけでもありません。

口座開設も無料。入金手数料も無料。ゼロカット制度あり。ボーナスポイントがもらえる。取引手数料が掛からない。
だとしたら、FX業者は一体どうやって運営されているのか……という疑問が生まれるわけですが、その際に考えるべきポイントがスプレッドの存在です。

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スプレッドはFX業者の実質的な手数料

端的に言うと、スプレッドは取引毎にFX業者に差し引かれる手数料のようなものです。

FXはゼロサムゲーム(買った人と負けた人の損益が一致する事)と勘違いされがちですが、他のギャンブルと同じように、スプレッドという名のテラ銭が胴元であるFX業者に差し引かれます。

要するに、FXは基本的には『負けスタートの投資』であり、取引の度にスプレッド分は損をする、と言う事です。

実際のトレード例でスプレッドの損益を理解する

取引をしてみると理解しやすいので、実際にドル円で注文を行ってみます。

実践環境

FX業者:XM(スタンダード口座)

通貨:USD/JPY(平均スプレッド16)

取引額:0.01ロット(1000通貨)

xm-spread

ドル円の取引画面を見ると、売り注文が109.589買い注文が109.605と、0.016円(1.6pips)の価格の開きを確認できます。これがスプレッドです。

それでは、109.605円の際に0.01ロットで買い注文を入れてみます。

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取引時点ではほぼ値動きが無いにも関わらず、約15円のマイナスとして計上されています。

なぜかと言うと、売る時には買値との1.6pipsのスプレッド差分である、109.589(ちょっとずれて109.590になってますが)という価格で売らなければならないためです。

 

今回は0.01ロットと少額での取引ですが、当然ロット数を増やすとこのスプレッド差分の損失は大きくなります。

0.1ロットであれば-150円のスタートですし、1ロットでの取引であれば百倍の-1,500円のスタートです。

スプレッドはFX業者によって固定性や変動制がある

FX業者によってドル円やポンド円などの通貨ペアに対するスプレッドは異なり、さらには固定性に変動制と種類が異なります。

固定性は、文字通りスプレッド幅が一律となっているもの。

  • スプレッド幅は通貨ペアごとに原則固定
  • 要人発言や指標発表前などは変動する場合がある

固定性の大きなメリットは、時間帯によってスプレッド幅が左右されないこと。取引毎にスプレッド差分を考慮することもほぼありません。

しかし、今現在では完全固定性を採用しているFX業者はほとんどおらず、どのFX業者も原則固定性という意味ありげな表記をしています。

なぜかと言うと、値動きが大きくなる事が推測される要人発言や経済指標の発表時、早朝などの過度に取引が少ない時などには、基本的にスプレッド差が広くなるからです。いついかなる時も固定、と言う訳では無い点に注意しましょう。

 

対して変動制は、常にスプレッドが狭まったり広くなったりと変化します。筆者が利用しているXMもこちらの変動制です。

  • 固定性より若干平均スプレッド幅が狭まる
  • 深夜帯の取引にはオススメ
  • 取引の少ない早朝はかなり広がる

変動制を採用しているFX業者は、平均してスプレッド幅が固定性より狭まる事が多いです。特に、取引量が多い日本時間の21時〜翌2時ごろは、スプレッド幅が最小値に近くなります。

それ故に、低スプレッドをゴリ押しする業者さんも多いですが、実際に使用してみるとFX業者によっては大して変わらなかったりするので、過度な期待は禁物。

XMの場合だと、個人的な使用感では15~19くらい(ドル円の場合)のスプレッド幅に落ち着いているような気がします。

また、取引の少ない早朝帯は、これでもかと言うくらいにスプレッド幅が広がり、取引する気が失せるのも特徴の一つ。

 

変動制と固定性、どちらがいいの?という素朴な疑問な答えなんですが……

 

どっちでも良いと思います。

 

強いて言うなら、深夜帯で行うなら変動制の方が若干有利な気はしますが、結局は腕次第です。

XMのスプレッドは狭くはない

僕が利用している海外FX業者であるXMは、お世辞にもスプレッド幅が狭いとは言えません。

と言うより、国内FX業者に比べると、海外の業者はどうしても平均して高くなります。

xm-dmm-spread

例えば、ドル円のスプレッド幅を国内FX業者大手であるDMM FXで見てみた場合0.2pipsとかなり狭く、海外FX業者とは比べものになりません。

  XM DMM
USD/JPY 1.6 0.2
EUR/USD 1.7 0.4
GBP/JPY 3.3 1.0
AUD/JPY 3.3 0.7

「XMのzero口座であればスプレッド幅が最小0pips!」

とよく宣伝されていますが、残念ながらzero口座では1ロット辺りの取引で往復1,200円くらいの手数料を取られてしまう上、入金ボーナス等も付与されないため、結局のところスタンダード口座のスプレッド幅と大差無かったりします。

 

国内のFX業者を使うと、1pips以上の実質的な手数料を回避出来るため、取引毎に発生する損をかなり減らす事が可能です。

が、国内FXでは追証のリスクも発生しますし、レバレッジが25倍以下という制限も掛かります。
100万円程度の資金があれば国内FXでも十分にトレード出来る気がしますが、僕にはそんな大金は今のところありませんし、ゼロカットも無いため溶かす以上に負債を抱えるのが怖くてやれません。

「1万円を1ヶ月くらいで100万にしたい」と目論む僕のようなギャンブラーには、結局のところある程度のスプレッド幅は受け入れなければいけないのが現状です。

なぜスプレッドが広いXMが支持されるのか

money

FXでお小遣いを溶かしていた当初は、よく負けの原因をスプレッド幅のせいにしていましたが、ある程度相場に慣れると、結構どうでも良くなったりします。
今現在、筆者のスタイルはスキャルピングがメイン。ドル円よりもさらにスプレッドが広い、ポンドルをメインにトレードしています。

当然取引回数は増え、今までのスプレッド差分を考えると入金した額くらいに損をしている気もしますが、レバレッジやゼロカットの事を考えると、必要経費かなと割り切ってます。
アジア時間を過ぎると、2~4pipsくらいの幅はフェイシャルフィットネスの様に上下するので、許容範囲です。

スプレッド差分を重要視するのであれば、国内FXの利用が無難な選択ではありますが、資金とリスクを考えると海外FXを利用したい方も多いと思います。

海外FX業者も新規参入が増え、競争が激しくなっている影響で、XMより狭いスプレッドを提供している業者も出てきているので、そういった別のブローカーを探すのも一つの手です。最近台頭してきた有名どころでは、TitanFXなどでしょうか。

  XM Titan
USD/JPY 1.6 1.33
EUR/USD 1.7 1.2
GBP/JPY 3.3 2.45
AUD/JPY 3.3 2.12

上記はXMとTitanFXで扱える一部の通貨ペアのスプレッド幅比較です。見ての通りXMはどの通貨ペアでも悉く負けています

なぜここまで差が開いているのにXMは人気なのか、と不思議に思っていたんですが、TitanFXで実際に取引してみると、よく分かります。
スプレッド幅を補うメリットがXMには多数存在するからです。

  • 大きな入金ボーナス
  • 取引毎にポイントが貯まる
  • レバレッジ888倍
  • 約定力が速い(らしい)

XMの約定力はウサイン・ボルト並みの速さらしいですが、これは体感的には感じられないので何とも言えません。
レバレッジに関してはTitanFXが最大で500倍、XMは888倍と異なりますが、これも個人的にはそんなに大差無し。

 

肝心なのは、入金ボーナスと取引毎に発生するXMP(XMポイント)です。

XMは口座ごとに常設で100%入金ボーナスを行っており、入金額に応じて50000円までのクレジット分を受け取ることが可能です。

1万円を入金すると2万円分の取引を行えますし、5万円を入金すると10万円分の資金でスタートできます。低資金で大きく稼ぎたいと考えるトレーダーには、スプレッド差分より魅力的なメリットです。

また、取引ごとにXMPという現金換算も出来るポイントが貯まっていくのも嬉しいポイント。

往復1ロットの取引が成立する度に約10XMP~20XMPが蓄積されていき、1XMPあたり約37円くらいで口座にクレジット分として加算できます。頻繁にトレードをしていると知らぬ間にポイントが貯まっているので、少額と言えどバカにできません。

XMのスプレッドでは勝てない?

個人的には、XMで設定されているスプレッドの広さに関しては気にしすぎない事が一番だと思っています。

「XMのスプレッドは広くて勝てない」

という意見をちらほら耳にしますが、そんな人は仮にスプレッドが0に近いFX業者を利用しても負けていると思います。

 

1日に何度もトレードを行い、瞬間的に決済するスキャルピングがメインの手法であれば当然スプレッド幅が優先事項に挙がりますが、長期足を軸にデイトレ以上の手法を行なっているトレーダーにとっては、誤差の範囲です。

XMPや入金ボーナスなどを活かせる事を考えるとスプレッド分の損は補っていると言えますし、国内FXとの差は”追証なし”というオプションを得るための保険だと考えています。

そもそも、2,3pipsくらいの差を埋められなければ、FXでは到底勝つことなど不可能ですしね。

 

かと言って、FXを行う上で海外FX(XM)が最善の選択だとは思いません。

スワップもほとんどマイナスですし、出金手数料も高めですし、税金面でも不利ですし、スプレッド以前にデメリットがめちゃくちゃありますし、その分勝率は下がります。

そんな短所から専業で動画あげてるYouTuberの人たちは国内FXをゴリ押しするわけですが、数万円程度の余裕資金しかない人は悲しいことに海外FX一択なんですよね……。

 

国内だとDMM FXなども海外に負けず劣らずのキャンペーンをやっているので、資金に余裕がある人はそちらをおすすめします。

この記事を書いた人
ゆず

沖縄離島在住の30代。東京のマンモス大学を卒業後、リゾートバイトで各地を転々とし、南の島に落ち着く。
主にQOLを高める情報を発信中。好きな麻雀の役は「一発」。

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