右肩上がりで契約数を増やしている格安SIM。
キャリアだとdocomo・ソフトバンク・auの3社で簡単に比較出来ましたが、総務省主導のSIMロック解除の流れを受け、格安SIMの参入事業社は500社を超える市場規模に発展しています。
数ある格安SIM事業の中、個人的にオススメするのはUQモバイルと楽天モバイル。
テレビの宣伝でよく目にする2社。
「MNPしたいんだけど、UQモバイルってどんな感じ?」
とか、
「楽天モバイルの速度どんなもん?」
とかよく周りに聞かれたりするので、両社のメリットデメリットをまとめて比較してみました。
※UQモバイルの『プランSおしゃべりプラン』、楽天モバイルの『スーパーホーダイプランS』を前提としています。
UQモバイルと楽天モバイルのメリット&デメリットまとめ
とりあえず、UQモバイルと楽天モバイルのメリットとデメリットをまとめ。
UQモバイルのメリット&デメリット
- 通信速度&安定性はMVNO内でもピカイチ
- 昼時や夕方に関わらず速い
- どれだけ使っても「データ消費ゼロ」の節約モードがある
- 2台目以降が月額¥1,480~になる家族割がある
- 5分以内なら何度でも掛け放題
- 上り速度は特に速くない
- データ容量(2GB)がパンクすると低速(200kbps~300kbps)になる
- キャッシュバックが微妙
- 2年目以降はデータ容量が半分になる
UQモバイルの最大の利点は安定した通信速度。
格安SIMのアンケートの中でも、その信頼はMVNO内で堂々の1位。
2年縛りと決められた高速データ容量(最低2GB)があるので、イメージとしては通信速度が若干遅いauといった感じ。
楽天モバイル『スーパーホーダイ』のメリット&デメリット
- 低速通信でも1Mbpsの速度が出る
- 高速通信と低速通信の切り替えが容易
- 10分以内なら何度でも掛け放題(2018年7/1〜)
- 楽天ポイントが溜まる&使える
- ダイヤモンド会員&3年契約であれば初年度月額¥980~
- 12時と18時からの1時間の間は低速通信の場合300kbpsになる
- 電話アプリが面倒
- キャッシュバックをもらうためには長期契約(2~3年)しなければならない
楽天モバイルの最大の利点は低速通信でも1Mbpsの速度が出ること。
※1Mbpsという速さがピンと来ない方は下記記事を。
動画視聴やソシャゲをしまくってデータ容量を使い切った経験のある方にオススメ。
両社のメリットとデメリットはこんなとこ。
当てはまる共通の注意点は以下の通り。
- 中途解約するとキャリアと同じく契約解除料が掛かる
- 初年度の月額料金はどちらも¥1,980~(特典除く)
- データ定額の最低容量は2GB
両社の長所と短所が分かったところで、データ通信・料金・通話の面で比較。
データ通信による両社比較
通信速度はUQモバイル > 楽天モバイル
間違いなくUQモバイルの方が速いです。
MVNO内の顧客満足度1位は伊達じゃありません。
ただ、高速データ容量に限りがあるのでそれだけは注意。
wi-fiの繋がらない出先では動画視聴やアプリのダウンロードなどはしないって方にはUQモバイルがオススメ。
高速データ容量を使い切ってしまう方は楽天モバイル
UQモバイルは、データ通信容量を使い果たすと300kbpsの速度まで低下してしまいます。
キャリアで通信制限を食らった経験のある方は分かると思いますが、制限中は動画なんて視聴できたものではありません。ちょこっとした調べ物のネットサーフィンですら怪しいレベル。
対して楽天モバイルの『スーパーホーダイプランS』は2GBの高速データ容量を使い切っても、ある程度の速度が出てくれます。HD画質の動画は無理でも、AmazonプライムやYoutubeなどの動画は十分に閲覧可能。
料金による両社比較
続いては料金。
と、言っても前述した通り基本的には両社とも¥1,980~。
違いがあるとしたら、家族割とキャッシュバックのサービス。
家族で契約するならUQモバイルが安い?
UQモバイルには、大手キャリアと同じく「家族割」なるものが存在します。
2台目以降の契約は月額から500円OFF。
つまり、2年目まで¥1,480で2台目のスマホは運用可能になります。
楽天モバイルには家族割は存在しません。
ただし、複数回線を申し込むと新規の回線端末の事務手数料(¥3,394)と月額基本料金が三ヶ月分無料になります。
追加1回線につき約9,344円の割引になるので、結構でかいです。
キャッシュバック&新規端末
あくまでキャンペーン次第になるためタイミングにより異なりますが、2018年6月現在ではキャッシュバック内容はこんな感じ。
UQモバイルのキャッシュバック
プランL | 13,000円 |
プランM | 12,000円 |
プランS | 11,000円 |
UQモバイルの場合、下記ページ限定でキャッシュバックに加えて特定機種が実質0円で購入できます。
機種も一緒に買い換えたいって方はUQモバイルが断然オススメ。
一方、楽天モバイルはキャッシュバックはありません。しかし、UQモバイルのように2年目以降の月額が1,000円アップしたりしません。
少し前まであったキャッシュバック分を月額料金で還元する形になっています。
通話による両社比較
回線自体はdocomo回線を使った楽天モバイルが強い
UQモバイルはau回線、楽天モバイルはdocomo回線を利用しています。
「ドコモは山に強い」と巷で言われている通り、やはりエリアの広さはau回線に勝ります。
エリアの広さだけでなく、格安SIMの業者数が多い事もdocomo回線のメリットの一つ。楽天モバイルから乗り換える際には、スマホのSIMを抜き替えるだけで別のMVNO業者へとスムーズに移行できます。
楽天は10分かけ放題、UQは5分
2018年7月から、楽天の掛け放題プランが5分から10分へグレードアップしました!
使ってみると分かりますが、5分って意外と短いんですよね……。
通話の超過料金はUQモバイルの方が高い
両社とも、一定の時間以内で通話が終わらないと通話料金が発生してきます。
楽天モバイル | 10円 / 30秒 |
UQモバイル | 20円 / 30秒 |
楽天モバイルは専用アプリ使用時の料金。
このアプリを使わない場合、UQモバイルと同じ料金が発生してしまうので注意。
通話の柔軟性はUQモバイルが上
楽天モバイル『スーパーホーダイ』には、一ヶ月60分の無料通話プランなどは存在せず、10分以内無料の通話プランしかありません。
さらに、楽天モバイルの場合は通話の際に「003768」を頭に付けて発信するか、「楽天でんわアプリ」を使用する必要があります。
「楽天でんわアプリ」は、着信履歴が残らないなどの不便な面があります…….。
もちろん、着信履歴は正規のスマホアプリにて確認は可能ですが、いつものようにワンプッシュでスムーズに折り返しが出来ない点が痛いです。
最後に
以上、UQモバイルと楽天モバイルの比較記事でした。
どちらも一長一短があるので、迷っている方はデータ通信の事だけ考えて契約する事をオススメします。
少ないデータ容量で運用予定の方はUQモバイルで、動画などを見まくる方は楽天モバイル。
料金的に考えると、複数回線を申し込む際はUQモバイルがいくらか得、という程度で、あまり大差はありません。
みなさんの参考になれば。
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