HandOffを利用している方は要注意。
最新IOSへのアップデートは踏みとどまった方がいいかもしれない。
先日、IOS16.1.2のアップデートが公開された。
2ヶ月前にIOS16が公開された直後、アップデートを試したワタクシ。
が、その際は様々なバグに悩まされてすぐにIOS15.7へダウングレードした。
あれから不具合も改善されただろうと思い期待を込めてアップデートしたが、やはり今回もダメだった。
過去に筆者がダウングレードした決め手となった、HandOffの不具合は未だに治っていないようだ。
IOS16におけるHandOffのバグ症例
症例の前に、知らない人向けにHandOffについて簡単な解説を挟んでおこう。
- HandOff
- ハンドオフ。
異なるAppleデバイス(MacBook,iPhone,iPad他)間で、作業を連携できるAppleユーザー御用達の機能。 - メモ・メール・ブラウザ等で使用できる。
- MacBookで現在見ているWebページを、iPhone側のAppスイッチャーを起動することで瞬時に表示されることができたりする
この機能がAppleユーザーにとっては、んまぁぁあ便利。
Mac側がChrome、iPhone側がSafariという環境でもお構い無しに作業を引き継いでくれる事もあり、若干落ち目になりつつあるMacからWindows端末へと乗り換えしようとする筆者の心を、ギリギリのところで繋ぎ止めている神機能だった。
仕事柄上、スマホ(iPhone)とPCのデータのやり取りが多いので、こういう機能は本当に助かるのだ。
バグ症例
さて、筆者の頭を悩ませている不具合は、『MacBookAirからiPhoneへのHandOffが機能しない』というもの。
通常であればAppスイッチャーを起動した時に、下部に表示されるHandOffのバナーが一切表示されないのである。
- MacBookAir M1 2020 Ventura13.0.1
- iPhoneSE (第3世代)ios16.1.2
IOS16.0.1でも、MacOS Montereyでも同様のバグが起きるのは確認済み。
メモはもちろん、最も利用が多いと思われるSafariもNG。
なお、ユニバーサルクリップボードによるコピー&ペースト、AirDrop等の似た機能は問題なく使えている。
不思議な事に、逆側(iPhoneからMacBook)へのHandOffの作業中継は出来る。
iPhone側でメモを起動すれば、MacBookのドック部分にスッと現れるし、表示されたアイコンをクリックすれば通常通りHandOffは機能する。
どれだけググっても同じ不具合で嘆く人が見当たらないのは、こういう分かりづらさも要因になっているのかもしれない。
まぁ、そもそもHandOffの機能自体を使っている人が少ないのかもしれないが・・・
なお、この不具合はIOS15にダウングレードすれば改善されるため、IOS16特有の不具合であるのは確定している。
試してダメだったこと
以下、筆者が試したこと。
- デバイスのHandOff機能のON/OFF
- 再起動
- AppleIDの再ログイン
- Mac側を最新OSにアップデート
- iPhoneの初期化
「HandOff 使えない」とググって得られる、これを試してください!的な情報は一通り試してみたが効果ナシ。
最悪、Mac側のブラウザを現在使用しているChromeからSafariにしてしまえば、iCloudタブが使えるので似たような機能が使えるが、拡張性がポンコツなSafariは色々と不便。
セキュリティ的にもガバが目立つので、あまり使いたくない。
うーん・・・
Appleサポートへ問い合わせてみた
分かんない時はプロに聞こう!
いくら調べても全く対処法が分からなかったので、Appleサポートで色々と聞いてみることにした。
カスタマーセンターに電話したのは、前回MacBookAirの配送修理をした時以来。
その際はかなり不快な思いをさせられたが、今回の担当者さんは終始懇切丁寧な対応だった。
経緯と症状を話した後、電話中に画面共有をしつつ簡単な対処法を試す。
- HandOffのON/OFF
- OFFをした状態で端末を再起動
ほとんど事前に筆者が試した方法だったので、もちろん効果はなし。
結局、一度電話を切った後、半日ほど調べてもらった結果、以下の事が分かった。
- カスタマーサポートのお兄さんのiPhone13&MacBookAirでもHandOffの不具合が起きる
- 一部の端末間に見られる現象
- 上記の解決策で一部端末は症状が改善するが、再発する事もある
- IOS16全体の不具合の可能性が高い
と、残念ながらAppleカスタマーサポートに電話しても解決策は見出せなかった。
要するに、現状では「IOS15以前へとダウングレードするしか不具合の解決法は無い」ということだった。
意外だったのが、この不具合の相談が(CSのお兄さん曰く)ユーザーから寄せられていないということ。
筆者が最初にこの不具合を確認したのはIOS16が配信されたてホヤホヤの時なんですがそれは・・・
MacとiPhoneの両方を持っているユーザーが少ないのか、HandOffという機能自体がそもそも使われていないのかしら。
あとがき
というわけで、IOS16にするとHandOffがバグるかもよ、というお話でした。
解決方法を日々模索中なわけだが、正直望み薄デス。
ちなみに、IOS16はHandOffだけではなく、他のバグも起きている。
- Wifi接続時、Safari等の通信するアプリで勝手にモバイルデータ通信に切り替わる
- AirDrop使用時にフリーズ
Hand Off機能を使わないにしても、これらのバグはかなり厄介なので、アップデートを検討しているユーザーは様子見したほうがいいかもしれない。
Appleのカスタマーサポートのお兄さんは「上の者に話を通しておく」と約束してくれたが、果たしていつのバージョンで改善してくれるのか・・・
署名切れが切れない内にIOS15に再びダウングレードしようか考えている、筆者なのでした。
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