サクサク動き、簡単に使えるTradingView。
スマホアプリとの連携、多様なインジケーターが使えるということもあり、トレードはMetaTraderを利用し、テクニカル分析にはTradingViewで、というトレーダーは多いのではないだろうか。
が、2023年に入って無料版のTradingViewが悲しくも改悪。
左下の方に明らかに邪魔なロゴが強制表示されるようになり、登録しておけるウォッチリストが30となり…
何よりイタイのが表示できるインジケーターの表示数制限。
無料版だと3つから2つになってしまい、インジケーターのスクリプトエラーに悩まされる無料版ユーザーがSNSで悲鳴をあげることになった。
Proにしなきゃダメなのか・・・とお困りのあなたのために、便利な複合インジケーターをご紹介。
トレンド系複合インジケーター
知らない人のために簡単に補足。
TradingViewには、どのトレーディングツールでも使える標準的な移動平均線やボリンジャーバンドなどのメジャーなインジケーターの他に、コミュニティスクリプトという一部のユーザーが公開しているインジケーターを使用できる。
今回ピックアップしたものは、移動平均線とピボットライン、ボリンジャーバンドと一目均衡表といった、一つのコミュニティスクリプトで複数のインジケーターを表示させる優れものたち。
無料版だと2種のインジケーターしか使えないから・・・と、トレビューの使用を諦めているユーザーにとってはまさに救世主。
今回はトレンド系の複合インジケーターのご紹介です。
移動平均線&ダイバージェンス感知
まずご紹介したいのが筆者御用達のDivergence for Many Indicators v4。
作者はLonesomeTheBlue氏。
その名の通り、RSIやMACD、Momentumといった複数のオシレーターのダイバージェンスを感知し、チャート上に表示させてくれるインジケーター。
- 10種のオシレーターのダイバージェンスを感知
- 50、200SMAも表示可能
オシレーター系はダイバージェンスのみしか参考にしない、という人におすすめ。
ダイバージェンスが成立した時のみチャート上にテキストとラインが自動生成されるため、オシレーターとチャート図を見比べる必要が無い。
メジャーな50&200SMAもオマケで表示できるため、無課金ユーザーにはおすすめ。
- 好きなオシレーターのみ使用可能
- 移動平均線の有無
- ダイバージェンスラインの有無
- 直近に成立したダイバージェンスのみの表示
デフォルト設定では過去に成立したダイバージェンスが全て表示されるが、パラメーター設定で『Show Only Last Divergence』にチェックを入れればすっきりとした表示になる。
5本の移動平均線
Multiple lines EMA/SMA [AKUBI] Ver.2 – 5本の指数平滑・移動平均線。作者はAKUBI_FACTORY氏。
とにかくシンプルに多くの移動平均線を表示させたい人向け。
- ソースもシンプルで軽め
- SMA、EMAの変更が簡単にできる
SMAは最も使用者が多いインジケーターなだけあって、種類も豊富。
とりあえず移動平均線と何かの複合インジケーターを探したいっという人は『3sma BB』『5line』といった感じでスクリプトを調べると、自分に合ったスクリプトが見つかるかも。
移動平均線&Pivot
Moving Averages & Pivots。作者はTheGypsyTrader氏。
移動平均線とpivotを表示できるスクリプト。
- 3種EMA、2種SMAの5つの移動平均線を表示できる
- PivotラインはS,R1~5まで幅広く表示可能
- 簡易的で軽め
- pivotの表示タイプは標準のスタンダードに加え、fibonacciなど6種から選択可
- 移動平均線の期間
シンプルなスクリプトになっており、描写に負荷が掛からないのが最大のメリット。
チャート上に表示される名前は『EMA/SMA/Pivots』となっているが、スクリプト名は『Moving Averages & Pivots』なので注意。
移動平均線&一目均衡表&ボリバン&フィボナッチR
7-EMA 3-SMA BB_FiboR Icnimoke and SNR。作者はsarifzul氏
複数の移動平均線、ボリンジャーバンド、一目均衡表といったメジャーなインジケーターに加え、フィボナッチを最安値&高値付近で自動描写してくれるスクリプト。
- 7種のEMAと3種のEMA
- 全てのラインに期間設定可能
上画像はSMAやEMAに加え、半分くらいのラインを消したもの。
ほとんどのラインにパラメーターを設定できるため、移動平均線やBB、ichimokuを利用するユーザーはこれ一つで十分。
- 7種EMA&3種SMAの期間
- BB、一目均衡表の期間
- フィボナッチの期間
デフォルトだとあらゆるラインが全表示されてローソク足がまともに見れなくなるので、使わないインジケーターは非表示推奨。
Supertrend&Zigzag&フィボナッチ
[JL] Supertrend Zone Pivot Point with zigzag fib。作者はJesse.Lau氏。
簡易的にトレンド状況が分かるSupertrendと、zigzag、フィボナッチを自動描写してくれるスクリプト。
- Supertrend、Zigzagで一眼でトレンド状況が把握できる
Zigzagでエリオット波動などのトレンドを捉え、Supertrendでトレードの方向を見定め、フィボナッチでエントリーポイントを吟味・・・といったトレード手法に便利。
- ATR期間
- 谷の深さ
パラメーター設定は少なめ。
フィボナッチは直近の最安値or最高値で描写される。
あとがき
筆者はDivergence for Many Indicators v4とMoving Averages & Pivotsの組み合わせに落ち着いたわけですが、やっぱり2個じゃ足りない・・・足りなくない?
トレビューのEssentialだと月額13ドル・・・うーん・・・。
リプレイ機能は便利なんだけど、そんなに使わなかったしなぁ。
ちなみに「みんなのFXだとTradingViewが無料で使える!」みたいな謳い文句を書いたうんちブログをチラチラ見かけるが、みんなのFXではカスタムスクリプトは一切使えないので注意。
チャートを分割して表示できるくらいで、それ以外のメリットはほとんどない。
そのうちカスタムスクリプトも有料になりそうだし、その時には潔く課金しなきゃかな・・・
もしpro以上にアップグレード予定の方がいたら、ブラックフライデーでの年契約がおすすめ。
40 ~ 60%割引で契約できますよん。
オシレーター系はまた後日。
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