夏が来ました。
本島では連日寒い日が続いているみたいですが、筆者が住む沖縄の離島では既に冬服はタンスの奥。
時々肌寒く感じる時もあるものの、基本は半袖。
それもそのはずで、この島の海開きは3月下旬から4月の初め。
関東で桜が咲く前から、いや、それどころか北日本で雪が降っている時節にこちらでは白い砂浜でゴールデンレトリバーがはしゃいだり、ビキニのお姉さんがバナナボートに乗ったりするので、同じ日本とは思えない。
湿気も温度もぐんぐん上がる中、イヤホンで音楽を聴きながら日課の早朝ランニングをしていたところ、とうとう今まで使っていたワイヤレスイヤホンの一つ、『Soundcore Liberty Air 2 Pro』がお亡くなりになりました。享年3歳。まぁほとんどのイヤホンが洗濯機か紛失で寿命を終えることを考えると、長生きした方なのかな?
そんなわけで、今回は代打で活躍してくれるであろう『SOUNDPEATS UU イヤーカフイヤホン』のレビュー。
形状がイマイチ好きになれず避けてきたイヤーカフ型イヤホン(耳に挟むタイプのやつ)なわけだが、実際に使ってみるとかなりイイ。
装着感がほとんどなく、使用感は骨伝導イヤホンに似てるかも。
SoundPeatsイヤーカフイヤホン仕様と外観
開封の儀。
ちなみに筆者はイヤーカフ童貞だったため、この形状がイヤーカフだと知ったのはつい最近です。
ジムとかで結構つけている人はちらほら見るかも。
- イヤホン本体
- イヤホン(充電)ケース
- USB-TypeB to Cケーブル
- 説明書
同封物はいつもの。
充電をするためには、別途アダプターが必要なので注意。
外観
パカリ。こちらが本体。
ケースから出すとこんな感じ。
右と左、どちらも区別がつかないように見えるが、なんとこちらのイヤホンはそもそも左右の区別が無いらしい。
これ、地味だけどかなり便利。
イヤホンを耳に嵌めようとして、なんとなく上手くハマらず「あ、コレ逆だわ」となった時間を累積すると、間違いなく人生で5分ぐらい無駄になっているはず。
イヤーカフイヤホンって全部そうなのかな?
多機能ボタンとスピーカー部分。右の丸い方が内耳側。
ワイヤレスイヤホンの物理ボタンはこれまた初体験だが、個人的には嬉しい要素。
ちょっと手が触れただけで誤動作しがちなワイヤレスイヤホンあるあるも無くなる!
ん?でもちょっと待てよ?
左右両対応ってことは、適当に耳に嵌めたらボタンがうまく動作しないのでは……
と思って色々試していたら、こちらのイヤホン、ケースから出すタイミングで左右の音出力とボタン動作を切り替えているらしい。スゴイ。
SOUNDPEATS三兄弟。
左から本機UUイヤーカフ、SOUNDPEATSAir5、SOUNDPEATSAir4。
ケースは縦幅が短くなった分、横に伸びた感じ。
その他仕様詳細
・単体8時間連続再生(ケース充電込みで最大30時間)
・マルチポイント接続搭載
UUイヤホンはマルチポイント接続機能搭載。
ある程度高価なワイヤレスイヤホンにしかついていなかった機能もいまや搭載するのが当たり前になってきているのがすごい。
イヤーカフを選択する上での一番のメリットはやはり、カナル型やインナーイヤー型イヤホンでは感じられない耳の開放感。
運動をしている時や夏なんかは、カナル型イヤホンだと耳に圧迫感を感じてちと辛いんですよね。
こちらの形状だとイヤホンと言うより耳につける小型スピーカーみたいな感じなので、耳の穴に負担を与えないため外耳炎になる心配も多分ない。
しかし、耳の閉塞感が足りないと必ずついて回るのが音質や雑音の問題。
果たしてノイキャン性能が飛躍的に進化しているイヤホン業界で、どれだけ満足いく音を出せるのか……
これらは実際に使用して確かめてみたい。
実際に使ってみる
- Win11PC
- MacBookAir OS:Sequoia
- iPhoneSE3
Bluetooth接続はイヤホンをケースにしまってボタンを3秒ほど押し、同期させたら完了。
SOUNDPEATS製のイヤホンであればアプリでイコライザ、ボタンカスタマイズをいじれるが、今回は不使用。
ちなみにUUイヤーカフイヤホンからは従来のSOUNDPEATSアプリには対応しておらず、PeatsAudioという新しいアプリになるようです。
室内検証
とりあえず気になっていた左右の音チェックから。
試しに聴いてみたアルバムはSonnyRollinsの『Way out west』
通常のステレオ再生であれば、左のイヤホンからソニーロリンズの豪快なテナー・サックスが響き、右からベースとドラムが流れるはず。
うん。問題なく聴こえる。
音楽再生中にイヤホンを入れ替えてみたが、流石にケースから出した後だと左右で切り替わることはなかった。
気になる音質ですが……
超普通。
可もなく不可もなく、という感じです。過去に購入したインナーイヤー型イヤホンとほぼ同等レベルの性能かな?
ただ、間違いなく想像していた音よりかは上。
カナル型のようにイヤーチップで密閉させない所が、インナーイヤー型のように耳に嵌め込むタイプでも無いので、正直に言うと音質にはさほど期待していなかったんですよね。
実際に使用してみると、そこそこ値段のするサラウンドスピーカーが耳の近くに置かれた感じで、日常使いや運動時にはこれからも全然使っていけるレベルの音質であることがわかります。
ボタン操作は全部で8パターン。
物理ボタンは素晴らしいんですが、音量操作に少々難アリ。
ボタンを一回押すことで音量を調整できるわけですが、再生&停止がダブルタッチに設定されているため、速く押しすぎると音楽が止まったりしちゃいます。
この辺はボタン動作をアプリでカスタマイズすればなんとかなりそうかな?やるとすれば誤動作がありそうなダブルタップを止め、トリプルタップに再生/一時停止を割り当てると良い感じかも。
あ、それと表記だと左のイヤホンで音量マイナス、右でプラスと書いていますが、デフォルトだと実際は逆でした。(ステレオ出力は通常通り)個体によって違うのか、これが正常なのかは不明。
外での検証
iPhoneと同期していざ外出。
SOUNDPEATS社といえば独自の風切り音低減。
少しでも風を感じるためにいざ海へ。
こ、これは……
イヤホンによくある風切音が全く聞こえない!
というかイヤーカフ型は耳を塞がないからそもそも関係ない!
風切音はともかく、外での使用は賛否あるかも。
と言うのも、形状的にノイキャン機能は無いので外音はバッチリ聴こえます。
車の音や人が話す声などは普通に聞こえるので、音への没入感は外だと結構薄れます。
通勤の際の満員電車とか、パチ屋など極力騒音を音楽で掻き消したいというユーザーには不向きですね。
逆に、ジムやランニングなどの運動時の使用はかなりアリ。
インナーイヤー型より遥かに装着感が薄く、頭を激しく振りながら飛び跳ねてもズレる事もない。
形状的に不安だった音漏れも不思議とありません。
イヤーカフイヤホンを選ぶ際に注意点があるとすればサイズ感。
自分の耳にはジャストフィットしてくれましたが、耳が小さかったり柔道耳の方だと深く挟めないため、アーム部分が余りぐらつき安定性に欠く造りになってます。
可能なら電気屋さんに行ってあらかじめ下見しておくと良いかも。
あとがき
イヤーカフイヤホン、良い。
1~3万円とかなり高めな価格設定をしている他社メーカーで試すなら、個人的にはSOUNDPEATSのUUイヤーカフから試すことをお勧めします。
前にイヤーチップのつかないインナーイヤー型のイヤホンをレビューした際にも書きましたが、音質に拘るのなら耳の密閉は必須。そこそこの値段を出すなら、自分だったらクローズドヘッドホンか最新のカナル型イヤホンを買います。
YouTubeの視聴や運動時の利用などのライトな使用であれば、特に不満なく使えるのでこれから頑張ってもらいたいと思っています。
Amazonの5%引きのクーポンコードがあるので、興味があったらお試しあれ。
※有効期限 2025年3月24日(月) 00時01分~ 2025年4月30日(水)23時59分
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