今回レビューするイヤホンはTRUEFREEの『EarFit DS1』。
こちらの商品は耳掛け式のオープンイヤー型。
普通のイヤホンをしていたら耳が蒸れる、圧迫感が気になる、といったユーザー向けのイヤホンになっている。
結論から書くと、このイヤホンの使用シーンは家の中での動画視聴や、完全に耳を塞ぐと不都合があるランニングなどの運動向け。カナル型のように完全に耳を塞いでしまうタイプではないため、音質や音の没入感にはそこまで期待できない事はあらかじめ断っておかなければならない。
これらを踏まえた上で本記事では、実際にEarFit DS1を使用して感じた音質、装着感、機能性を軸に徹底的にレビューしていきたい。
- マルチポイント接続可(2台)
- Bluetooth 6.0
- IPX5防水
- 最大40時間再生
内容物&デザイン

本体一式。
- イヤホン本体
- イヤーピース
- USBケーブル(TypeA to C)
- 簡易説明書
- ネックバンド
写真には写っていないが、替えのイヤーピース1組が付随する。
が、普通のイヤホンのイヤーピースと違って耳の穴に嵌めるタイプでもなく、イヤーピースと言うよりは耳に固定するための”滑り止め”に近い役割であり、外れる心配はほぼゼロなので今後替えることはなさそう。
USBケーブルは付属しているが、ACアダプターは付属しないため注意。
1番右下に写っているコードは、イヤホン同士を繋いで使用するもの。
ゴム製になっており、イヤホン同士を繋いでネックバンド型にもなりますよ、という代物らしい。筆者は使用しないが、頻繁にイヤホンを外す人にはいいかも?長さはムーキー・ベッツのネックレスと同じくらいで、長すぎも短すぎもしない。

本体。
外している時は青く点灯するが、装着して使用中の間は消えた状態になる。
クリップ部分はしなやかで、ぴーんと真っ直ぐに伸ばしても壊れることはない。
程よく柔らかいので、長時間挟んだら耳が痛くなる、なんてこともなく、かといってクリップが開きっぱなしになって使い辛くなることもないので耐久力は結構高そう。

ケースは充電容量の表示付き。
イヤホンを収納した時に表示される緑のランプがイヤホン本体の充電で、4つ点灯すると満充電のサイン。イヤホンケースとイヤホン本体の充電容量が別々に表示されるタイプは結構珍しいかも。

本体自体が大きいため、収めるケースも大きい点はご愛嬌。その分充電容量が多く、再生時間も比例して他機種と比べて2、3時間ほど長め。
イヤホン単体使用可能時間 | |
Apple Airpods Pro3 | 8~10時間 |
Apple Airpod 4 | 4~5時間 |
SOUNDPEATS Clip1 イヤーカフ | 8時間 |
Soundcore Liberty 4 | 9時間 |
TRUEFREE EarFit DS1 | 10時間 |
商品詳細ではイヤホンのみの音楽再生は約10時間。3倍くらいの価格差があるイヤホンと比較してみても、かなり長いことがわかる。
使用感と仕様について
装着すると、イヤホンから「んぱわぁぁおぉ〜ん」という馴染み深い音声が流れる。
君、SoundPeatsと同じチップやんけ!


ってことは、何回かタップすると……
「げぃむもぉ〜ど」
あ、やっぱり……。
おじさん使わないんだよ、ゲームモードは……。
「EarFit」という名称が示すとおり、装着感への配慮が随所に感じられる。前述した通りグリップ部分が柔らかく圧迫感は感じず、重さも一般的なワイヤレスイヤホンと同じくらい軽いため長時間装着しても疲れることはない。
が、装着しづらさは結構なデメリット。
これは筆者がオーバーイヤー型イヤホンをつけ慣れていないこともあるが、普通のイヤホンはスポッと耳に嵌めるだけで使えるが、オーバーイヤー型イヤホンは耳にかけて挟まなければならないため、髪が引っかかったり、メガネが邪魔したりと手間取ることが多い。
カナル型やインナーイヤー型イヤホンしか使用したことがない人であれば、最初は戸惑うかも。
その分フィット感は良好で、一度つけてしまえば多少ズレていても音質などに差が出ることはない。
- マルチポイント接続可(2台)
- Bluetooth 6.0
- IPX5防水
- 最大40時間再生
個人的に嬉しいポイントは、マルチポイント接続に対応していること。
家では動画視聴の際にPCに接続、外出の運動時にはスマートウォッチに接続して音楽を聴く、という使い方が簡単にできる。
特に複雑な操作も必要なく、一度ペアリングしてしまえば音楽を再生するだけで自動でデバイスが切り替わってくれるため、イヤホン本体とオーディオ機器のみで完結してくれるのはありがたい。
ちなみに、Amazonの商品説明では音漏れを気にせず、電車内や混雑環境下でも楽しめると書いてあるが、静かな環境で音量を上げるとそれなりに気になるレベルには音漏れするため、外出の際の使用シーンとしてはジムやランニングなどの運動時などがベストかもしれない。
外出時だとインナーイヤー型イヤホンではどうしても風切音が気になるが、オープンイヤー型だと全く気にならないのも長所の一つ。
音質はそこそこ
音質は可もなく不可もなくといったところ。
ノイキャン付きのカナル型イヤホンやヘッドホンには遠く及ばないが、やっすいイヤホン特有の高音のしゃりしゃり感や、低音のこごもった音なども感じない。例えるなら、Shokzの骨伝導イヤホンに近いものを感じる。
ロックやポップス、ジャズにクラシックなど様々な音楽を聴いてみたが、低音域から高音域まで日常的に聴くには十分な音質と言える。
が、裏を返せば”そこそこの音質”というのも事実なので、音にこだわる場合はオープンイヤー型ではなくカナル型などの完全に耳を密閉させるタイプのイヤホンにするべきだろう。フラットなバランスで聴けると言えば聞こえは良いが、高めのイヤホンを常用しているユーザーにとっては、音に深みを感じられないため今一つ物足りなく感じると思う。
自然に音を拾えるのはオープンイヤー型の利点かもしれない。
最初にイヤホンを使ってPCで動画を視聴していたところ、音がディスプレイから出ているのかイヤホンから出ているのか分からなくなった。……これは加齢のせいかもしれないが。
特定のジャンルの音楽をよりよく聴きたいのであれば、専用のアプリを入れることでイコライザをいじれる。
同アプリでタッチコントロールの動作を変更できたりもするが、使用時になぜかメールアドレスを入力して新規登録しなければならないのが気に入らない。中華製のイヤホンってこういうの多いんだよなぁ。案の定Appstoreの評価もめちゃくちゃ低いし。
まとめ
格安イヤホンとしては合格。
正直なところ、群雄割拠とも言える中華製イヤホン業界でコレが高コスパでベスト!と断言できるような製品ではない。
進化が進みすぎて、低価格帯イヤホンの質も押し上げるように性能が向上しているため、同価格帯(¥4,000~5,500)のものを探せばいくらでも似たようなものはありそう。
「色々ありすぎて、どれを選べば良いのかわかんない!」
と言うユーザー向けにこれを買え!とは強く勧められないが、とりあえず価格相応の働きはしてくれると思うので、安心して試してほしい。
ちなみに、今ならAmazon商品ページのクーポンと併用して以下のクーポンも使えるので、興味がある方はどうぞ。
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