2018年10月1日の値上げからおよそ1ヶ月。
自分の吸ってたタバコ(アメスピ)が480円→520円になったので、おかげ様で絶賛禁煙中です。1箱ワンコイン以上とか付き合ってられるかっ!
自分の喫煙歴は大体9年くらい。
その9年の間に2回程根性のみで禁煙に成功しているので、今回も楽勝だろう、と思っていたら想像よりもキツイ。離脱症状が辛すぎて下記のような記事を書いたくらいです。
どげんかせんといかん、って事で禁煙グッズとして買ってみた一つが『マンガで読む禁煙セラピー』
成功率は驚異の90%?アレン・カーの禁煙セラピーとは
この笑顔の素敵なおじさまがアレン・カー。
Wikipedia先生に書かれてある通り、世界41カ国で禁煙クリニックを開設している嫌煙家ガチ勢です。
日本にもあるのかな、と調べてみると、どうもそれらしいセラピーが見つかりました。
同じおじさんの写真が使われてたので多分これです(適当)
日本では札幌・大阪・名古屋・東京・広島でセラピーが開催されているらしいです。
その初期受講料はなんと49,800円。
これだけのお金を払えば確かにタバコは辞めれそうですね……。
見出しで記述した禁煙成功率の90%は、こちらのセラピーに参加した日本人の統計らしいです。受講料が高額なだけあってかなりの確率ですね。
同クリニックを開設するアレン・カーが書いている『禁煙セラピー』は、恐らくこの受講とほぼ同じ内容かと思われます。
違う点は催眠療法がある事と、値段。
受講に行く代金を払えば『禁煙セラピー』は80冊くらい買えます。教えている本質的なものは変わりないはずです。
『マンガで読む禁煙セラピー』の概要
原本である『禁煙セラピー』も友人に借りてみましたが、書かれてある内容は漫画版となっても変わりありません。
- 『禁煙セラピー』を漫画にして分かりやすくなった
- 活字が苦手でも要点だけなのでスラスラ読める
漫画版は200ページ近くある原本から要点を抜粋し、重要な点を可愛いキャラクターが教えてくれます。
原文が英語なため、原本で読むと「言ってる事が意味わかんなくてストレスが溜まってタバコが増えた」なんてアマゾンの面白いレビューもありましたが、漫画版なら安心です。
『禁煙セラピー』を読んでみたいけど活字が苦手……って人にはオススメ。文章よりも漫画で説明されている割合の方が多いので、進研ゼミの漫画を読むくらいの気軽さで楽しめます。
「この本を読み終わるまで普段と同じようにタバコを吸い続けてください」
漫画版も原本と同様に、このような優しい一文でスタートします。
『禁煙セラピー』で最初に強く語られている点は、「禁煙はガマンでは続かない」という事。
「我慢出来ないからタバコを吸っちゃうんだよっ!」とツッコミを入れたくなってしまいますが、読み進めていく内に本書で言いたい事がなんとなく分かってきます。
本書は喫煙を我慢するためのメソッドを書いたものではなく、喫煙の意味を考え、喫煙の必要性を個人から消し去り禁煙を促すものです。
なんか分かりにくいかもしれませんが、そんな感じです。鈴木奈々でも分かるように言うと、タバコを吸いたいって欲求を根本から無くしてしまおう、って作戦ですね。
喫煙や禁煙について調べた事がない人は特に買う価値あり
従来の禁煙本同様、喫煙の害や禁煙の離脱症状、禁煙で得られるメリット等についてが本書でも書かれてあります。
どっかしらのブログの記事でも、禁煙の情報は腐る程書かれてあります。
3日でニコチンが抜けきるとか、5年でガンのリスクが半分になるとかその辺の情報です。
僕は禁煙チャレンジをする度にそれ系の記事を漁るんで、禁煙の離脱症状や喫煙のリスクに関しては大抵頭の中に入っていました。
んで、調べまくった後に本書を購入した訳ですが、本書の内容も似たような事が書かれてあるので「あれ、買う価値無かったんじゃね……」と少しだけ落胆してしまいました。
が、それでも最後まで読めるのが『禁煙セラピー』の不思議なところです。
漫画で読みやすいという点と、読んでいる間は自由にタバコを吸っていいと言う優しさが途中で本を放り出したくなる気持ちを抑えてくれるんですよね。
喫煙、禁煙についてあまり深く考えず、惰性で吸っているような喫煙者にはかなり効果がありそう。
喫煙がどれだけ無駄の多い行為か本書では入念に説明されています。
「タバコなんて吸ってても意味ねぇな」と心から思えたらセラピー完了です。
こんな人には効果が無いかも
この本を読んで、誰しもが禁煙できる訳ではありません。当たり前ですが。
そもそもタバコを止めようと思っていない人や、物事に懐疑的になりやすい人は効果が薄いかも。
この本は「禁煙したい」と考えている喫煙者をサポートするためのものであって、根っからの愛煙家を無理やり禁煙の道に進ませるような魔道書ではありません。
また、アレン・カー(漫画版ではお姉さん)の言う事を素直に受け入れない方にも効果はありません。
最後まで読み進んで「結局は根性論じゃないか」と思ってしまった方は、残念ながらセラピー失敗です。皮肉を言うわけではありませんが、天邪鬼な人である人ほど、こう感じてしまうかと。
結局は気力次第だが、後押しには十分になる
本書を読み終えて1週間ほど経ちますが、今のとこ禁煙は持続出来ています。
まぁ、前から喫煙時に喉の奥に違和感を感じたり、あからさまに体調が悪くなったりしてましたので、止めようとは思っていたのですが。
が、そう言う負の面を多く感じても中々止められないのがタバコの恐ろしさなんですよね。
ちなみに、今月頭の値上げから既に一度失敗してしまっています。その時の禁煙レコードは3日。
前に禁煙していたのは5年以上前。それ以降1日も欠かさずタバコを吸ってきたので、個人的には3日間だけでもめっちゃ凄い記録です。ワールドレコードレベル。
んで、本書を買ったのがその記録が止まってしまった日でもありました。
3日目あたりは離脱症状がピークになり、暴走するように喫煙する理由を探し、辿り着いたのがこの作品。
「この本を読み終わるまで普段と同じようにタバコを吸い続けてください」
と8ページ目でアレン・カーが言ってますからね。従うしかありません。
元々読み終えるのに3時間もいらない本ですが、2週間くらいかけてゆっくりと読破。読み終わった感想は「結局は気合次第なんじゃね?」でしたが、不思議と今も禁煙が続いてます。表面上は結局は我慢だなんて思っていても、心の奥底ではアレン・カーの言う事を信じてしまっているのかもしれません。可愛いやつです。
ただ、本書で同意できなかった事が一点だけ。タバコの代用品についてです。
ニコチンを含むニコチンパッチやガム、電子タバコは、特に強く本書で否定されています。
これは、ニコチンパッチなどから得られるニコチンによって、タバコからニコチンパッチへと中毒症状が移る事を懸念してのこと。
ニコチンを含むものなら確かに怖いかもしれませんが、ニコチンの入っていないガムや電子タバコを代替品とするのは個人的には全然アリかと。
というか、前に記事で書いた電子タバコを買ってなかったら口寂しすぎてとっくに喫煙者にカムバックしてそうです。
なんだかんだで5年ぶりに1週間以上禁煙出来ているのは確かなので、『マンガで読む禁煙セラピー』は僕の中では今の所評価は高めです。
世の中の嫌煙ブームと共に、禁煙の後押しとなってくれる存在である事は間違いないです。
あ、当然ですが、禁煙に失敗したらこの記事は消します。自分が失敗したものを他の方に勧めたくはありませんからね。
この記事が残ってるって事は、まだ頑張って禁煙を続けているという事です。
ではでは。
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