案件だらけのミニPC『MinisForum UM560』を忖度ナシレビュー

先日、いつものようにYouTubeを観ながらチキンラーメンを食べていたら愛用していたMacBookAirが突然クラッシュしました。

どうもSSDの寿命だったようです。

それもそのはずで、私が使っていたMacBookAirは2013年生まれ。

人間の年齢で換算すると、とうにお爺ちゃんで、加えてBootCamp経由でWindowsを使用して動画編集やらゲームやらと何かと酷使していたので、10年近く持ってくれただけでも御の字です。

新たに内蔵SSDを換装すればまだまだ使えそうですが、どうせなら今までに自分では購入した事が無いWindowsPCでも買うか、と思い直し、見つけたのが

MinisForumのUM560でした。

縦・横の長さがiPhoneの長さにも満たない、中華製のミニPCです。

これだけ小型でありながら、USB端子もType-Aが4つにType-Cが3つ、HDMIも二つと拡張性も抜群。加えて、筆者が愛用しているM1MacBookAirとほぼ同等なスペックのAMD Ryzen™ 5 5625UというそこそこなCPUを搭載。

これは買うしかねぇ！とレビュー動画を漁ってみたわけですが……

 

案件多すぎ。

 

あん‐けん【案件】

1 問題となっている事柄。審議しなければならない事柄。「重要―」
2 訴訟になっている箇条。訴訟事件。
3 企業から依頼されて提灯記事、もしくはやたら称賛した動画をあげる行為。
リアルマネーか商品そのものを提供されているため、やたら褒めちぎる。

 

YouTubeでMinisFourm製PCのレビューを見ても、９割方が左上に「プロモーションを含みます」という不穏な文字があり、動画内でどれだけスペックやその他性能の凄さを褒められても、逆に不安になってしまいます。

ちなみに、ステマやサクラを見抜くサイト、サクラチェッカーで検索をしてみると…

ほぼ満開。

Minisforumの商品のほとんどが同じような結果になっています。これ危ねぇな？

 

そんなわけで、6年ほどブログ運営をしてなぜか未だかつて案件を貰ったことが無い筆者が人柱になり、ありのままのUM560をレビューしていきたいと思います。

Minisforum公式から発注〜到着＆開封まで

今回僕が購入したのはMinisforumの公式ホームページから。

注文した時はAmazonより公式の方がセール中で若干安く、「セール終わっちゃう前に買わなきゃ！」と急いでポチりましたが、注文から2ヶ月経った今もセールが終わっていないので焦る必要はなさそうです。

当時の価格は56,000円ほど。

Amazonでもセール品として売りに出ているので、ポイント等がつく場合はそちらの方が良いかもしれません。

MinisFroum PCが公式から届くまで何日くらい？

ネット注文すると、基本的に中国から発送されます。

Amazonでも一部を除いて同様なようです。

発注から到着までは、概算で２週間ちょっと。

筆者は沖縄の離島住みなため、他地域より少々時間が掛かってます。

※19日着になってますが、実際の到着は18日。

宅配は佐川になっていました。

発送時のメールには追跡番号が記載されていますが、国内に到着するまで追跡の更新はされませんでした。

発注から8日、さらに発送通知から6日ほど掛かるので、急ぎでPCが必要な方は要注意。

商品到着

到着。

立方体のダンボール箱に包まれて送られてきます。

中国製品のレビュー記事を見ていると、雑な宅配・梱包で送られて来る、という心許ない感想を目にしますが、その期待を裏切ることのない配送で送られてきました。
クッッソ雑です。

下の方に積まれたのか、はたまた落としたのか、ダンボールの裏面の角が心配になるくらいベッコリと凹んでましたが

どうやら中身は無事なようで一安心。

一式。

縦置き用のスタンドにVESA(モニター裏面に取り付けたりするやつ)に必要なネジ類。
電源コードやHDMIケーブルが揃ってます。

画像でも十分伝わるかと思いますが、本当に小さい・・・。

手持ちのiPhone SEと並べてみたらiPhoneの方が1chほど長いという衝撃。
これでM1MacBookAirと同等レベルのスペックを発揮してくれるというのだから驚きです。

UM560の使用感は・・・？

さて、実際に使用した感想ですが・・・

「そこそこのスペックのノートPC」

って感じです。

重いゲーム（ApexなどのFPSや高グラフィックのもの）をしなければ十分快適と言えます。

CPUのベンチマーク的には手持ちのM1 MacBookAirと同じか少し劣るくらいでしたが、動作は同等以上にキビキビとしていますし、僕の使用用途では全くストレスなく使えています。

動画視聴程度ならサクサク＆ほぼ無音で動いてくれますし、やはりそれなりのスペックのあるPCと言えそうです。

MT4でEAのバックテストをしてみる

EAの制作環境を整えたい、というのが今回MacではなくWindowsをチョイスした理由の一つ。

MacだとMT4とMT5に対応しておらず、Wine経由の起動になるのでどうしても動きがもっさりしちゃうんですよね。

MetaTrader自体は元々そんなに重いソフトではありませんので、普通にトレードする分にはサクサクです。

EAは自作で、トレンド判定に4時間足と15分足の3本のSMAを使用。
RSIの戻りを順張り＆逆張りでエントリーし、トレーリングストップで利益確定するものを使用しています。

1年のテストが44秒、5年で2分13秒、10年で4分18秒という結果になりました。

これは・・・早い・・・んですかね？（未知）

他サイト様と比較した感じだとかなり早い方だとは思います。

ちなみに、EAのバックテスト中は色々とフル稼働で動くらしく、フワァァァッ!!とファンが勢いよく回ります。
結構不安になるレベルの音なので、今後は使用を控えるかも・・・

ゲームをプレイしてみる

続いてゲームをプレイしてみました。

高スペックが求められる昨今、お世辞にもUM560はゲームに適しているとは言えません。

少し前に流行ったVampire Survivors。

全く問題なし。
見たままの軽いゲームなのでこちらは予想通り。

続いては原神。

キツイかな、と思いましたが予想外にサクサク動きました。
ゲーム中のファンの音も比較的静かで、数時間プレイしても筐体はほんのり熱くなる程度です。

ムービーシーンはもちろん、戦闘中に大量のエフェクトが出てもほぼストレスなく動いてくれます。
スメール地方のギミックで稀にカクツキが生じていましたが、不満に感じるほどではありません。

 

ただし、デフォルト(中)画質から高画質に変えるとプレイできないレベルにカクツキが発生します。

やはりフルHD以上の環境のゲームプレイは、オーバースペックですね。

ちなみに、FF14,モンハン,Tarkovなども動くようですが、こちらもFPSや画質を上げるとキツいそうな。

事前に無理だと聞いていたApexLegendsは、やはり厳しかったです。

低スペPC用に解像度やシャドウの有無などを極限まで下げてプレイしましたが、それでもカクツキが目立ちます。
「全くプレイできない」というほどではありませんが、負けた時にPCのせいにしたくなるくらいのレベル。

結論：UM560は普通にオススメできるPC。が・・・

最終的に「買ってよかった」と思えました。

UM560、普通にオススメです。

5年以上前のノートPCを利用している方は、買い換えると驚くレベルの性能だと思います。

事前に調べていたCPUベンチマークテストなどから大体の動作具合は予想していましたが、メインで使っているM1 MacBookAirと大体同じくらいサクサク動いてくれるので私は大満足です。

 

しかし、どうも電源周りやモニター接続関連の不具合の報告が目立ちます。

かくいう私も「起動時にMINIS FORUMのロゴが表示後、ディスプレイが稀に映らなくなる」という不具合が発生しました。（原因はディスプレイとの相性だった模様。他のディスプレイで試したところ動作良好）

使用して2~3ヶ月ほどで急に不具合が起こる事が多いようなので、ある程度知識がある方でないと少し厳しそう、というのが正直な感想です。

私のメインPCはMacBookなので、購入したUM560に不具合を起きてもそこまで困ることはありませんが、メインで運用していて不具合が生じた場合は、少々厄介です。
中国のサポートセンターを介するため復旧にはかなりの時間を要することでしょう。

ちなみに私が購入したUM560は、こちらの記事を執筆時点で4ヶ月ほど経過していますが、特に不具合もなく良好に稼働してくれてます！

原神と動画視聴、MT5などの投資関連のアプリで毎日6時間以上は稼働していますが、元気そのもの。
PCの平均寿命は5年くらいらしいので、あと3年ほど触ってこのままの状態であれば、またMinisの新作が出た時に買い替えても良いかなーと思うくらいに気に入ってます。

別にMinisForumの犬でも何でもないので猛プッシュする気もありませんが、ミニPCの選択で迷っている方がいれば、是非お試しあれ。