ベセスダ・ソフトワークス発の『The Elder Scrolls V: Skyrim』(スカイリム)をSwitchで遊んだので簡単にレビュー。
Switchで『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』をプレイして以来、すっかりオープンワールドのゲームにハマってしまい、代わりのものは無いかなーと見つけたのがスカイリム。
自由度だけを考慮するとスカイリムに軍配が上がりますが、如何せん発生するバグが多く、ゲーム自体の満足度を考えると、ブレオブの方が個人的には好きでした。
スカイリムについて
スカイリムは、2011年に発売されたコンピューターゲーム。
2012年にDLCとして『Dawnguard』『Hearthfire』『Dragonborn』が追加されていますが、Nintendo Switchで発売されているスカイリムは、こちら3つが既にアドオンとして入っている状態で購入できます。
一通りプレイした上で、一言でこのゲームを評すると「自由度とバグの発生率が高いオープンワールドの洋ゲー」です。
- 馬で草原を駆け抜けたり、遺跡でお宝を探したり、大学で魔法を極めたり、暗殺者となって悪の道に進んだり。
何をするか、どこへ向かうか、すべてが自由。
あなただけの物語をその手で紡ぐ、オープンワールドRPGです。 - -The Elder Scrolls V: Skyrim®
Nintendo Storeで紹介されている通り、ゲームを始めて30分後には何をやってもOK。
悪い竜をやっつける、という大まかな目的はありますが、それすらも無視して構いません。
個人的に一番驚いたのは、ほとんどのNPCへの攻撃判定がある事。
ゲーム中に出てくる神様っぽいキャラクター以外は、全て攻撃可能です。
”おっさんと一緒に脱出しろ”というクエストを受注しても、その人物が気に入らなければ後ろから闇討ちしてもいいですし、装備品をスリ取って下着一丁にすることもできます。それくらい自由です。
重要な役割を持つNPCはいくら攻撃してもギリギリのHPで耐える『不死属性』を持っていますが、その人物が絡んだクエストを終了すると不死属性が消えてたりするので、敵の襲撃があったり、間違えて攻撃したりすると、二度と生き返らないと言う点もかなりリアル。
戦闘スタイルも人それぞれで、後ろへ忍び寄って不意打ちをしてもよし、自分で作って強化した武器で正面から斬り合ってもよし。
様々な魔法や特殊効果を持つ薬があるので、縛りプレイ好きな方も十分バトルを楽しめます。
敵の強さはプレイヤーのレベルに依存するため、過度な装備品の強化をしない限りはゲームバランスは崩壊しません。
戦闘に必要な魔法や武器、金策やクエストに必要となる解錠、錬金術や話術スキルには熟練度のようなものがあり、レベルが上がるにつれて様々な力が解放可能になります。
普通のRPGと違って敵を倒して経験値を得るのではなく、売買や錬金、犯罪などを行っても経験値が入るのがこのゲームの面白い特徴。
一切殺傷をせずレベルを100にすることも不可能ではありません。
ブレオブをも超える自由度の、超大作アクションRPG。
ゲーム自体はすごく面白いんです!
後述する、バグさえなければ……。
許容しなければならない無数のバグ
マリオやゼルダ、ファイナルファンタジーやドラクエなどの、超メジャーな国産ゲームしかプレイしてこなかった筆者にとって、スカイリムのバグはかなり衝撃でした。
驚くべきはその多さ。
10時間もプレイすれば、2、3回のバグに100%遭遇すると断言できます。
通常のゲームであれば、攻略に詰まったらサイトで調べたりしますが、スカイリムに関してはバグの解消法や回避方法を調べる頻度の方が多いです。
- 割と重要なクエストが進まない
- 依頼を達成してもクエストが終了しない
- 丹心込めて作った防具が消える
- 狭い空間にハマって抜け出せなくなる
- 突然エラーが起きて固まる
- NPCに間違った物品を取られる
上記の例はあくまで一部で、その他にも様々なバグを確認してます。
幸い、PC版やPS3などのハードと全く同じ現象のバグが発生するため、スカイリムのバグWikiを見ればある程度は回避可能です。そもそもWikiにバグがまとめられているのが問題ですが
と言っても、ほとんどのバグは後から気づく事(アイテムが捨てられない、クエストが終了しない等)が多いため、事前にセーブされたバグ前のデータを再度読み込む、という事を繰り返す羽目になります。
Switch版の初期設定だと、休憩時、待機時、高速移動時、メニューを開いた時など、様々なタイミングでオートセーブが入るようになっています。
このやたら多いオートセーブ機能はバグのために存在するのではないか、と勘繰ってしまうくらいです。
そんなこんなでスカイリムをプレイする上で重宝するオートセーブ機能ですが、1セーブデータ毎の容量が大きいためか、Switchの容量を圧迫して、クラッシュの原因になるので、注意が必要です。
バグとはまた違いますが、クエストを立て続けにこなしていると、キャッシュが溜まり続け、「エラーが発生したので、ソフトが終了しました」と強制終了するのも日常茶飯事。
長時間プレイしていると、スピーカーから「ブッ…ブッっ!ブーー!」と機械に水をぶっかけてショートさせた時のような音がなり始めるので、その時はゲーム終了のサイン。
データが消えないように冷静にセーブし、ソフトを再起動させなければなりません。
おそらくPCでプレイするのが一番
バグに対して免疫を持たないプレイヤーには、Switchでのプレイはお勧めできません。やり込めばやり込むほど、致死量レベルの様々なバグに襲われます。
パソコンを持っているのであれば、間違いなくそちらでダウンロードした方が良いかと。
2011年のゲームですし、余程古いパソコンで無い限りは、プレイできるはずです。
Switch版では、バグのほとんどの解決方法はセーブ&ロードを繰り返す、もしくはバグをバグで解決する、という二択しかありませんが、PC版だとコンソールで楽に解決できる事が多いようです。
バグを回避するために3時間前のセーブデータからやり直す、という不毛な行動を繰り返さずにすみますし、様々なMODが入れられる点が大きいです。
キャラクターの見た目の変更はもちろん、マンネリになりがちな戦闘面の修正、新しい街や新しいクエストを追加したりと、Swtich版スカイリムの8倍は楽しめます。
- バグの解消方法が限られる
- MODが入れられない
Switch版でプレイする一番のメリットは、寝転びながらゲームをできるという点。
戦闘面もそれほど複雑ではありませんし、広大な世界をのんびりと散策できるスカイリムは、携帯ゲーム機とかなり相性が良いんですよね……。
ゲーム自体は最高に面白いので、未プレイの方は是非お試しを。
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