『薬屋のひとりごと』がアニメ化されそうな面白さ!かわいい猫猫と作風を淡々と語る

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©️日向夏/主婦の友社

なろう小説発である『薬屋のひとりごと

 

普段なろう小説は敬遠しているのですが、同じような小説を読む友人から強く押され読んでみると……ハマりました

僕の勝手な偏見なんですが、なろう小説と言えば、決まって中世ヨーロッパの世界観に転生 or ワープして謎の力で無双して最終的にハーレムになる、といった作品ばかりのイメージ。

なろう小説から漫画化している作品もほとんどそんな感じ。”異世界もの”って言うんですかね。

 

もちろん、つまらない訳ではないんですが、シナリオは面白そうなんだけど読み物としてはちょっと……ってなっちゃう。

ライトノベルを読む機会が無い僕からしたら、なおさらです。

 

んで、恐る恐る『薬屋のひとりごと』を読んでみると…これが予想に反して面白い。

小説は敢えて難しい表現や漢字を使いまくる”なろう感”が出てるけど、そんな違和感を覚えさせない世界観。個性豊かなキャラクターと、短編でテンポよく進む話。

僕の知るアニメにならないと楽しめない「なろう小説」じゃなかったんですよね。

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舞台は宮廷、主人公は”元”薬屋の官女

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宮廷に官女として仕える猫猫(マオマオ)が主人公。

17歳にして人攫いにあい、宮廷に下女として売られた可哀想な主人公。が、不遇な割には飄々としていて、花街を身近に育った経歴からか、どこか達観しています。

宮中に上る前は薬屋として生計を立てており、培った薬学の知識と経験を元に、宮中で起こる様々な怪事件を解決し、予期せず陰謀に巻き込まれる、というのが大筋の流れ。

 

なーんか既視感を感じると思ったら、僕が高校生の時にハマった韓国ドラマ『宮廷女官-チャングムの誓い-』に少し似てます。

全54話とかなり長いんですが、感動するから反韓ネトウヨさんたちも観てね。プライムなら全話無料です(宣伝)

多分、この作品が好きな人は僕のようにどっぷりハマってしまうはずです。

 

チャングムは史実に基づいたフィクションですが、『薬屋のひとりごと』は完全フィクション

物語の世界は登場人物の名前や描写から中世の中国を想起させるものがありますが、東洋の架空の帝国が舞台という設定になっています。

 

Wikiで調べるとジャンルはミステリー・ファンタジー・ラブコメディーと書いてありますが、ファンタジーとラブコメ要素は控えめです。

主人公・猫猫の魅力

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この子が主人公のマオマオ。

「そばかす顔で枯れ枝のような手足の醜女」という設定なんですが、見ての通り可愛いです。ま、漫画だからね。

この辺の見た目も秘密があったりするんですが、ネタバレになってしまうので控えときます。

 

花街で育った経緯もあり、性格は多少歪んでます。一本気で優しく恋する乙女、って感じとは正反対。

が、困った人を見ると放っておけない面倒な気質なため、度々厄介毎に巻き込まれます。

 

とある事件をきっかけに、マオマオは上級妃の侍女に。

下女からの出世である事は間違いないけれど、担った役割は上級妃の毒味役でした。

周りに同情の眼差しを向けられるマオマオですが、当の本人は平然としています。むしろ、周りが引くほど喜んで食べます

薬学の探究心が強すぎるが故に、自ら被験体になるほど毒の事が大好きになっちゃってます。この辺は他作品のヒロインに見ない特色ですね。

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普段左腕を包帯で隠しているマオマオですが、その理由は毒蛇を噛ませたり火傷を故意に負ったりと、薬学実験のためにボロボロになっているから。もちろん、強制的にやらされた訳でも無いようなので、言ってしまえば変態マゾヒストですね……。

基本的に恋愛っ気の無いヒロイン

そばかすを顔に浮かべ、性格もかなり捻くれ者のマオマオさんですが、くっつきそうな感じのお相手はいます。

壬氏(ジンシ)という名の、後宮の管理を担当する宦官です。

「性別が違えば国が傾く」と言われるほどの眉目秀麗で、マオマオの周囲の女官たちは皆メロメロ。挙句の果てには男である武官から催淫剤入り点心の差し入れが届くほどの美男子です。

その容姿故に周りから思慕の目を向けられる事に慣れている壬氏ですが、内の腹黒さを察知したマオマオにはナメクジを見るような目で見られます。いいなぁ。

そんな経緯からマオマオを面白がり、その感情が後々好意へと……なりそうです。気になる方は、読もう。

 

壬氏のマオマオに対する態度を見ていると、少し前のCM「結婚したのか?俺以外のヤツと…」を思い出すのは僕だけですかね。

うまく表現できないけど、なんとなく”腐”っぽい。作者の日向夏さん、多分女性でしょうね。

コミカライズ版はなぜか2つある

2017年から漫画化されているんですが、ビッグガンガン版(画:ねこクラゲさん)とサンデーGX版(画:倉田三ノ路)の二種類が出ています。

話の流れは原作通りなので、どちらを読んでもストーリーに大幅な変更は今のところ見当たりません。

 

コミック版は2誌ありますが、キャラクター原案はどちらも”しのとうこ”氏。

このサイトで挙げている画像はビッグガンガン版の”ねこくらげ”さんが描かれたものです。僕はこっちの方が好き。

 

サンデーGX版(小学館)の方は主題の後に『〜猫猫の後宮謎解き手帳』とサブタイトルが付いています。

こちらの方は2018年12月28日までKindleで1巻が無料で見られるようなので、この機会にぜひ。

 

サブタイトル付きの方は個人的に画が好みでは無いんですが、より原作に忠実なのはサンデーGX版かな……という感じがします。

可愛いマオマオが見たいなら下記のビッグガンガン版(スクエニ)で。

薬屋のひとりごと 1巻
「小説家になろう」発! ヒーロー文庫の大人気タイトル『薬屋のひとりごと』が、待望のコミカライズ!
 

おしまい。

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この記事を書いた人
ゆず

沖縄離島在住の30代。東京のマンモス大学を卒業後、リゾートバイトで各地を転々とし、南の島に落ち着く。
主にQOLを高める情報を発信中。好きな麻雀の役は「一発」。

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