iPhoneSEを購入して早2年と半年。
とうとうバッテリーがイかれてしまい、高速で充電を消費し起動もままならないポンコツになってしまいました。
今現在、2020年元旦。
バッテリーが寿命を迎えた場合、新しいスマホに変える人がほとんどかと思いますが、iPhoneSEは小振りで個人的に非常に使いやすく、思い入れがある一機種。デカくなり続ける後継機に変えたくないというワガママもあり、iPhoneSE2が出るまで使い続けようと思っていましたが、電源が付かなければ流石に対処しなければなりません。
もちろん、AppleCareやその他保証は諸々切れてしまっているので、公式で直してもらうとなると、かなりお高くつきますし、その間iPhoneが完全に使えなくなるのも困ります。
というか、そもそも僕が住んでいる離島はドドド田舎なので、iPhoneを修理してくれるApple公式の業者さんは存在しません。
そして、なぜかオンライン修理も受け付けてもらえませんでした。迫害だぁ……。
ってわけで、Amazonで互換バッテリーを買って、自分で直してみることにしました。
互換バッテリーに自分で交換してみる
今回、僕がチョイスしたバッテリーはこちら。
『Deepro』さんが販売しているiPhoneSEバッテリーです。お値段は2,200円。
『大容量』と書いてある辺りが怪しさ満点でしたが、交換キットが付いていて2年保証アリ、何より、なぜか普通の容量と変わらない価格というガバガバ値段設定を評価して購入してみました。
なお、iPhoneに問わず、こういった類の互換バッテリーには過度の期待は禁物。PSEなんて何の参考にもなりません。2年保証と書いていますが、1年半持てばかなり良い方でしょう。
僕の場合、あと半年働いてくれれば御の字なので問題ありませんが、それ以上に長く、確実に使いたい場合はApple公式での交換を強くお勧めします。
中身はこんな感じ。
星形ドライバーにプラスドライバー、ヘラ二種にピンセット、iPhoneを開けるための吸盤と、新しいバッテリーをくっつけるための両面テープ等が付属しています。
このような交換キットを買うと、ドライバーが合わずネジが回らなかったりする事もありますが、僕の場合は大丈夫でした。
説明書も付属していますが……YouTubeで一旦全体の流れを見ておく方が良いです。注意しなければ、ボタンやタッチが効かなくなったりする恐れがあります。
早速第一関門。画面と土台の分離です。
長年使用している場合はガッツリ型にハマっているため、吸盤で画面を外すのも一苦労。
付属のピックのような物を挟み込み、横にスライドさせていく事で徐々に開いていきます。
- 画面が部分的に割れている場合、これを行うと高確率で液晶が破損します。
- 吸盤で一気に引っこ抜くと、ホームボタンや画面をつなぐケーブルが破損する恐れがあります。動画通りにゆっくりと開きましょう。
画面を完全に分離せずに、そのままバッテリー交換を行う解説動画もありますが、個人的には画面と土台を分けてから作業を進めることをお勧めします。
取り外すのは画像の部分。こちらのケーブルが破損してしまうと、タッチが効かなくなる恐れがあるため、最初から外しておいた方がいいです。
ホームボタンを留める金具と接続部、バッテリー付近のネジなどは簡単に取れるので説明は割愛。問題なのは、古いバッテリーの下に敷かれてある両面テープです。
長く使えば使うほど劣化しており、取り外しが困難になります。
一度途中で切れてしまうと悪戦苦闘は必須。付属のピンセットなどに巻きつけて剥がしましょう。なるべく水平に引っ張ることがコツです。決して手で引き抜こうとしないように。
中途半端なところで切れてしまった場合、バッテリーを付属のヘラで少し曲げて、浮かせたところで同様の作業を行います。
- バッテリーは曲げすぎると発火するので、過度の変形に注意
- ゆっくりと水平にテープを剥がす
両面テープを剥がし終えたら、新しいバッテリーに両面テープを貼り付け、ネジや金具を逆の手順で取り付けておしまいです。
各種ケーブルは、嵌めてもカチッと音がしたりする親切設計ではありません。しっかりと取り付けられているか不安になりますが、気にせず手早く進めていきましょう。
ボタンのケーブルを取り付け、金具のカバーをしたら終了!
ここまでに掛かった時間は約45分。古い両面テープが途中で切れてしまったり、新しい両面テープが片方使い物にならなくなったりしましたが、無事に作業が完了した様子です。
完全に嵌め込む前に、一度電源を入れて正しく動作するか確かめます。
スイッチオォォン!
ディスプレイが壊れました。
タッチが効かず、電源ボタンとホームボタンしか反応しません。バッテリー自体は交換に成功したようです……多分。
なぜ取り付けに失敗したのか
さて、失敗してしまった原因を冷静に分析してみましょう。
- 画面割れがある状態でバッテリー交換を行ってしまった
- バッテリーから粘着テープを剥がすタイミングで、画面に繋ぐケーブル部分に破損があった
考えられる要因は、上記の二つです。
画面割れがある状態でバッテリー交換を行ってはいけない
僕のiPhoneSEは、恥ずかしながら画面割れがある状態で使い続けていました。
左上の方に小さな亀裂が入っているだけですし、液晶漏れ等も無かったので、日常的に使う分には困らなかったから放置していたんですよね。
吸盤でiPhoneの画面を切り外す途中、案の定バキバキっと不穏な音がしていました。
バグった画面を見ると、亀裂が入っていた部分に黒いシミのようなモノが見られるので、この時に液晶漏れをしてしまったんでしょうね……。
液晶漏れを起こすと、タッチパネルが反応しなかったり、勝手に意図せぬタッチ動作が行われたりする『ゴーストタッチ』現象が引き起こされます。
画面がバグったように表示されなくなるのは、恐らくその最終段階ですかね?
ヤケになってフロントパネルを捏ねくり回していたら、たまーに薄っすらと元のロック画面が表示されますが、タッチがまともに効かないので意味がありません。
フロントパネルのケーブル部分の破損
フロントパネルと土台を繋ぐ部分には、タッチケーブル・表示ケーブル・フロントカメラケーブルと3つのコネクタが存在します。
本来、バッテリーを交換するのみであれば、これらのケーブルは一切抜く必要はありません。
が、バッテリーの両面テープを躍起になって剥がしていると、反動でこれらのケーブルが破損してしまう可能性があります。
面倒臭がりな僕は例によってスルーし、不安定な半開きの状態で長時間の作業をしていたので、この際にフロントパネルのケーブルに何らかの障害が発生したのかもしれません。
最後に
今回のバッテリー交換は液晶漏れを起こしてしまい、かなり残念な結果となってしまいました。やっぱり不器用な人間はこういうものに手を出してはいけませんね……。
が、仕事でも使っていますし、iPhoneSEがこのまま使用できないとなると困ってしまいます。
というわけで、懲りずに今度はフロントパネルを買ってみました。
バッテリー交換よりさらに複雑で吐き気を伴う作業を行う事になりましたが、紆余曲折を経て無事に修理が完了!
互換バッテリーも新たなフロントパネルも今のところ不具合は無く、購入当初の元気なiPhoneSEに元通りです。
Deeproさんの互換バッテリーは500回くらいの放充電に耐えてくれるそうなので、これからの劣化具合は随時更新していきたいと思います。
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