楽天モバイル『スーパーホーダイ』の契約期間から一年が過ぎ、毎年恒例のMNPの時期がやってきました。
過去二年間では、旧スーパーホーダイ⇨新スーパーホーダイと、楽天to楽天の乗り継ぎ。
1Mbpsの速度で使い放題、というプランが筆者の環境に絶妙にマッチしていたため、楽天回線を引き続き契約していました。
今まで払ってきた携帯料金は、月々で税込1,080円。
新プランに乗り換えちゃうと、さすがに高くなるだろーなーと不安でしたが、さらに安くなりました。
なんと、特に縛りもなく一年間無料で使えるみたいです。
新しく機種を買えとか、2年間は使えとか、他社からの乗り換え限定とか、そんな条件も全くなし。
- iPhoneSE(第二世代)
- 2021年1月よりUN-LIMIT Ⅴへと切り替え
- 住んでいるところは楽天回線圏外
Rakuten UN-LIMIT Ⅴってこんなプラン
一年前に新スーパーホーダイプランに変えてから、楽天モバイル関連のニュースにほとんど触れてなかったので気づきませんでしたが、2021年2月現在、楽天モバイルの主力プランは『Rakuten UN-LIMIT』に変わっています。
現在(2021年3月末まで)の新規契約だと、『Rakuten UN-LIMIT Ⅴ』へ申し込む形になります。
- 一年間通信量が無料(ユニバーサルなんたら料を含む)
- Rakuten Link経由で電話をかければ通話料無料
- 高速通信容量は楽天エリアなら制限無し、パートナーエリアは5GBまで
- 高速データ容量が切れても最大1Mbpsで使い放題
- 新規のユーザーはもちろん、既に楽天モバイルの契約でも対象
- 違約金・契約解除料金・MNP転出量は0円
- 先着300万人限定
- 楽天エリア外でも普通に使える
前プランのスーパーホーダイは、高速データ容量が2GB、通話は5分間なら無料、通信費は割引込みで1,080円。
高速データ量は5GBに増え、通話料は何時間掛けても無料。プランも無料。
プランの詳細だけ見ると、完全にスーパーホーダイの上位互換。
高速データ容量が切れても、1Mbpsの速度で通信できる、キャリア以上のありがたいサービスも健在です。
”300万名がUN-LIMITプランを契約”したら、一年間プラン無料特典(UN-LIMIT Ⅴ)の新規申し込みは終了するみたいなので、早い者勝ち。
と言いたいところですが、サービス開始から十ヶ月ほど経った現在でも、枠が80万人分ほど空いているみたいなので、急ぐ必要はなさそうです。信頼されてないなぁ
ちなみに、1年無料の対象である『Rakuten UN-LIMIT Ⅴ』を申し込んでも、4月には自動で『Rakuten UN-LIMIT Ⅵ』へと移行します。
料金とか高速データ通信量はどうなるの?と気になってサポートに連絡すると、1年間無料のサービスはきっちりと受け継がれ、高速データ通信量はUN-LIMIT Ⅴ契約時と変わらず5GBとなるようです。
Rakuten UN-LIMIT移行後に感じたメリット
元々楽天モバイルのプランである『スーパーホーダイS』を利用していたため、これすげぇ!って思える変更点は料金くらいです。
- 1年間、プラン料金が無料になる
- 通信品質の向上
- プラン移行が簡単
- 通話・SMSも無料
何といっても最大のメリットは一年間の間、料金が無料という点。
「何かしら取られちゃうんでしょ?」
と疑ってましたが、
本当に無料です。
もしここから料金が掛かるとしたら、電話アプリを間違えて使用した時くらいでしょうか。
専用のアプリである『Rakuten Link』以外で電話を掛けてしまうと、30秒につき20円ほどかかってしまいます。
スーパーホーダイの”時間縛り”が消える
前プランのスーパーホーダイと比べると、UN-LIMITプランは全体的に通信品質が向上しています。
- 高速通信データ量が2GB⇨5GB
- パートナー回線でも平均で20Mbps以上の速度が出る
- 混み合う時間帯での通信速度低下縛りが消える
筆者は引きこもりなため、通信のほとんどはWi-fi経由。
高速データ容量が2GBでも不便はしませんでしたが、UN-LIMITでは増量して5GBに増えてます。
これで、パチンコを打ちながらKindleや動画を見ても通信量を気にする必要は無さそうです。
何より嬉しかったのは、12時と18時台になると1時間強制的に300kbpsに速度低下するという、スーパーホーダイプランの謎仕様が無くなったこと。
最初は気になりませんでしたが、長く使っていると急に通信速度が遅くなったりして、イライラさせられる事が多かったんですよね……。
普通の高速通信(パートナー回線)でも安定的に20Mbpsは超えているため、外出中の調べ物や、PUBG等のスマホゲーなども問題なく楽しめそうです。
楽天回線が通っていない離島住みなので検証は出来ませんが、楽天エリア圏内だと100Mbps近く叩き出すことも珍しくないとか。
通話とSMSが無料
スーパーホーダイプランでお世話になった『楽天でんわ』が廃止され、『Rakuten Link』というアプリが新たに導入されました。
Rakuten Linkは通話とSMSの発信&受信が可能で、このアプリを介する事で通話料とSMS料金は無料になります。
今は亡き『楽天でんわ』アプリは、iPhoneで使用すると不在着信が残らなかったりするダメな子でしたが、Rakuten Linkはちゃんと発信・着信履歴が残る仕様のようです。
スーパーホーダイプランを利用していると、SMSの送受信と通話時間オーバーで、知らず知らずのうちに数百円単位の請求をされることが多々ありましたが、そのような不満点も改善されていそうです。
が、残念ながら悪い意味で期待を裏切らない楽天。
案の定、新しいアプリでも不具合が多いらしく、レビューではボロクソに叩かれています……。
UN-LIMIT契約のデメリット
スーパーホーダイのダメなところが改善され、キャリア品質に一歩近づいたRakutenモバイル。
しかし、サービス面、その他の技術面ではお粗末な点が多く、コレおすすめです!と胸を張って勧められないMVNOであることも確かです。
- Rakuten Linkアプリの不便性
- 9割以上の人はパートナー回線利用になる
- サポート面が最悪
個人的に気になったのは、Rakuten Linkアプリの挙動。
iPhoneとの相性も良くないのか、今後がちょっと怖いです。
新しくなっても不便なRakuten Link
筆者は現在、iPhoneSE(第二世代)で楽天モバイルを契約しています。
日本人の半数近くがiPhoneユーザーらしいんですが、楽天モバイルはiPhoneには正式対応していません。
正式には対応していないが、使うことはできる。そんな状況です。
SMSやデータ通信、テザリングなどは今のところ特に不具合なく利用できていますが、問題なのは通話関連。Rakuten Linkがイマイチです。
- Safariと連動しない
- 番号発信しにくい
- 連絡先の同期が未完全で終わる
例えば、外食の予約を取るとき。
Safariで近場の焼肉屋を探して、そのまんま電話番号のリンクをタップして店にダイヤルし、予約、といきたいところですが、この方法でやるとiPhone正規の電話アプリで通話することになり、Rakuten Linkアプリを介していないため、通話料が発生してしまいます。
これを避けるためには、電話番号を長押し→表示されるメニューから「Rakuten Link」を選択して通話を始めるか、番号をコピペして手打ちしなければなりません。
中々面倒な仕様です……。
その他、着信音を変えられなかったり、番号発信をどこでやればいいか分からなかったり、人によっては通話音質が悪かったりと、悪評判が目立ちます。
連絡先も2パターン以上ある場合(家の番号&携帯番号とか)だと同期されないまま終わったりするらしいので、通話をメインとした使用は向かなさそうです。
楽天回線はほぼ圏外
楽天回線だけの利用ならデータ制限がなく、実質高速データ通信が使い放題になりますが、2021年春現在、ほとんどのエリアは対象外です。
東京でもカバーしきれていないぐらいですし、地方在住の方は期待薄。パートナー(au)回線のみを使うことを念頭に置いて契約したほうが懸命です。
筆者は現在宮古島に住んでいますが、当然楽天回線など来ていません。
必然とパートナー回線のみの利用となります。
楽天回線だと40~100Mbpsと、かなり優秀な数字が出るみたいですが、パートナー回線だとその半分くらい。
一般的にストレスなく利用できる速度は10Mbps以上だと言われているらしいので、特に不満を感じる人はいないとは思いますが、携帯御三家並みの通信速度を期待している人は要注意。
先行きが不安になる楽天クオリティ
楽天の提供するサービスを使えば使うほど感じることですが、楽天は全体的にサービス面が”雑”です。
遅れる基地局の整備、雑な顧客対応。
楽天市場では一度商品を購入すると各方面からスパムメールが送られてきますし、ポイント付与も年々渋ってきています。
1年間プラン料金が無料になるという出血大サービスなキャンペーンをやっても、未だに契約数が300万に満たないのは、こういった面がユーザーから恐れられているからでしょうね……。
「タダでも使いたくねぇ!」というアンチユーザーは結構多そうです。
サポートセンターの問い合わせもほとんど繋がらないので、ある程度のことは自分で解決する情報処理能力が求められます。
楽天UN-LIMIT契約を検討中の方へ
「少しでも携帯代を節約したい」
と考えている方は、乗り換えを強く推奨します。
なんせ1年間無料ですし。
通話や通信品質に不満が募るようであれば、すぐ解約すればいーんです!
現在の楽天モバイルはMNP転出料金も掛かりませんし、契約解除料金も存在しません。ノーリスク&ノーコストで新しく乗り換え可能です。
乗り換えのネックとなりそうなのは、対応機種の少なさくらいでしょうか。
iPhoneは直近の機種のほとんどは動作するようですが、iPhone X 以前のものは軒並みNG。android機種もそう多いわけではありません。
自分の今使用している機種を楽天モバイル公式サイトで調べ、対応機種かどうか調べる必要があります。
上記のページでデータ通信・通話・SMSが対応しているかどうか調べてみましょう。
全てにチェックが入っている必要はなく、APN自動設定などは無視しても構いません。
僕が現在使用している第二世代iPhoneSEは、データ・通話・SMS(楽天回線)以外は全てペケ。
パートナー回線利用時のSMSは使えないはずですが、なぜか普通に送受信できています。IOSや、RakutenLinkアプリのバージョンなどによっても変わってくるようです。
人柱になってくださっている先駆者様は多数いるので、下調べは念入りに!
マイナーすぎるスマホではない限り、楽天モバイル×機種名で調べれば、SNSやブログなどで情報はいくらでも出てきます。
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