筆者が普段使いしているヘッドホンがとうとう寿命を迎えた。
ANC無線ヘッドホンにしてはそこそこ安く、購入した当初は音が出なくなったら買い換えよう、と消耗品くらいの気持ちだったがこれが意外と長持ち。
したものの、粗雑に扱っていた事もあり内部より外部がボロボロに。
ヘッドホンを購入した事が無かっただけによく知らなかったが、イヤーパッド部分がボロボロになるのは他製品でもよくある事らしい。
このままでも音質などに変化は無いので使えなくも無いが、使用する度に剥がれたカバー部分がポロポロ落ちるのは非常に煩わしい。
何か良いものは無いかな…と探して見つけたのがヘッドホンカバー。
税込2,000円くらい。
念のため事前に書いておくが、筆者は中高大とロックとジャズに傾倒したバンドマンだが、10年ほど前からパチンコに耳をやられており、モスキート音が聞こえない。
ヘッドホンカバーと言えば『mimimamo』らしい
Amazonで「ヘッドホン カバー」で検索すると多くの類似品が見つかるが、このメーカーのものが国産でかつ1番評価が高そうだった。
使用方法は至ってシンプルで、内側からイヤーパッドを覆うようにして装着するだけ。
10色以上のカラーバリエーションがあり、サイズはLとMの2種。
多くのヘッドホンによる装着レビューもあり、公式ではそれぞれのフィット感や装着しやすさなどの詳細が画像付きで紹介されている。
機種によってはサイズ&形的に非対応のものもあるので、要確認。
装着感&フィット感はイマイチ?
こちらが付ける前のヘッドホン。
After。
- 装着感はオリジナルに劣る
前情報では全く気にならない、という話だったが、元々のイヤーパッドと比べると正直イマイチ。
耳との接着面も陸上部の練習着みたいな素材で出来ているため、少し滑るような印象を受ける。
筆者が使用しているAnker SoundcoreLife Q30のイヤーパッド部分はウレタン素材の人工皮革。
形状記憶で、装着すると耳にあまり負担が掛からないレベルでフィットする点が売りだが、mimimamoのヘッドホンカバーを装着して使用すると、この柔らかさが損なわれているように感じる。
- アラウンドイヤー型特有の蒸れが改善される
夏場での長時間の利用後、耳にうっすらと汗をかいた経験があるのはきっと筆者だけではないだろう。
mimimamoを使用すると、サラサラしていて通気性が良くなる分、蒸れの不快感などは軽減される。
ヘッドホン装着時の蒸れはアラウンドイヤー型(耳をすっぽり覆うような大きめのヘッドホン)の明確な欠点。
SundocoreLifeQ30を購入した時に感じた不満部分が、予期せぬ形で解決されることになった。
音質、ノイキャン性能に影響はある?
一番気にしていたのは音質とノイキャン性能に対する影響。
Amazonの低評価ではこれらに対する不満が書かれていたため不安だったが、
筆者が感じうる限りではほぼ影響は無い。
ノイキャンをONにしても装着前と変わらない性能を発揮していたし、音がくぐもった感じになる事もない。
スピーカーにガーゼ1枚を貼り付けても音量や音質に影響が無いのと同じで、通気性に優れたヘッドホンカバーをつけたところで音の違いを聞き取れるのは、かの二択王であらせられるガクト様でも難しいに違いない。
それでも”ほぼ”という曖昧な書き方をしたのは、ヘッドホンカバーをつけることで従来のイヤーパッドのフィット感は確実に失われているから。
ノイキャンの性能は、ヘッドホンやイヤホンを装着時の密閉具合に頼っている部分が大きい。
今回試したヘッドホン『SoundCoreLifeQ30』では感じられなかったが、装着時により強い密閉感がある別のヘッドホンでは違いが出るのかもしれない。
総括
まとめ。
mimimemo使用は、ヘッドホン本来の性能や外観は大きく損なわれる事はないが、装着感が変わる点に注意。
- ノイキャン、音質は問題ナシ
- 滑りやすくなり、フィット感×
とにかく安価に継続してヘッドホンを使えるのが最大のメリット。
が、間違いなくヘッドホン本来の装着感は失われるため、もし数千円プラスして新しいイヤーパッドに付け替えることが出来るのであれば、そちらを強く推奨したい。
筆者のヘッドホンは元々の値段が1万円弱。
いずれまた劣化するイヤーパッドを買い替えるよりも新たにヘッドホンを買おうと考え、それまでの繋ぎとして今回のmimimamoという選択に至ったが、5・6万円くらいのヘッドホンであれば間違いなくイヤーパッドを買い替えている。
いずれメルカリなどで売却するから綺麗に使いたい、公式が出している替えのイヤーパッドが高すぎるから安価に済ませたい、という方は購入しても良いかも。
Lサイズで多数のヘッドホンに対応している上に、洗濯なども可能なため、一つ買っておいても損はないだろう。
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