先日、筆者の愛機であるMacBookAirが『バッテリーの交換修理』という警告を発するようになりました。
2年ほど前に互換バッテリーに自分で替えてから、二度目のギブアップ宣言。電源コードに繋いでいないと、40分ほどで鉄の塊と化してしまいます。
後ろにひっくり返して星形ドライバーで開けてみると、案の定バッテリーが膨らんでいました。とうとう寿命が来てしまったようです。純正に比べれば約半分ほどと短めの命でしたが、2年も持ってくれれば御の字です。
公式ストアに修理に出すか迷いましたが、3ヶ月後に迫るAppleの初売りセールで最新のMacBook Airを購入予定なので、今回もバッテリーを通販で頼んで自分で修理を行うことにしました。公式で修理すると15,000円以上掛かってしまいますし……。
久しぶりにやってみると、バッテリーのコネクタ部分の取り外しに戸惑ったので、今後忘れないようにメモも兼ねて記録を残しておきます。
MacBookAir6,1 (Mid2013) USキーボード
モデル番号:A1465
自分でバッテリーを交換する前に確認したいこと
バッテリー交換を行う前に、自分のMacBookが本当にバッテリー交換が必要かどうか調べましょう。
大抵のMacBookは、2~3年くらいは不十分なく使用できるはずです。
購入してから2年未満で『バッテリーの交換修理』『今すぐ交換』が表示された方は、以下の点に注意してください。
- 使用環境に過度の気温差は無いか
- キャリブレーションを行なっても異常が出るか
バッテリー異常は一時的な原因の可能性がある
『バッテリーの交換修理』や『今すぐ交換』などのバッテリーの警告は、一時的なものである可能性もあります。
筆者が経験したケースとしては、過度な温度差。
当時山梨の標高1,200mくらいのところでリゾートバイトをしていたんですが、そこが超極寒地帯。
9月にストーブをつけるくらいの寒さでした。
おかげさまでMacBookも常にヒエッヒエの状態だったんですが、これがよろしくなかったらしく、システムレポートを見ると完全充電時の容量に異常も無いのに、電源コードを接続しないと使用できない状態でした。
公式によるとMacBookの最適な温度は10℃〜30℃らしいですが、それ以上(または以下)の環境では負荷を掛けすぎてしまうようです。
キャリブレーションで直る可能性も
適度な温度を保ち、水濡れなどの外部的な影響で無い場合は、一度MacBookを再起動してみましょう。案外、これであっさり解決するケースも多いようです。
それでもダメな場合は、さらに念入りにキャリブレーションを行います。難しく聞こえますが、要はバッテリーを使い切って再度充電し直すだけです。
- MacBookのキャリブレーション
- 1. MacBookが使えなくなるまで完全に放電させる
- 2. 放電が終わったら満充電になるまで電源コードに繋ぐ
キャリブレーションは、MacBookのバッテリーを正常に保つために公式が推奨している方法です。「1ヶ月に一度は行なってくださいね」とお願いをしています。
こちらの処理でも直らなかった場合は、下記記事を参照にしてSMCリセットを試してください。
それでもダメな場合は、バッテリーを交換しちゃいましょう!
MacBook Airのバッテリーを自分で交換してみる
僕の場合は正真正銘バッテリーの劣化なので、さっさと交換していきます。
自分で交換する場合は純正バッテリーか互換バッテリーか選択する事になりますが、8割くらいの人は互換バッテリーを選択する事になると思います。
通販で純正のバッテリーを売っている事は稀ですし、何より高い。加えて、本物かどうかすらも分かりませんしね……。
正規品に越したことはありませんが、8~9,000円以上する自称正規品を購入するくらいならAppleの修理に申し込んだ方がいいと思います。
- 以下の作業はMacBook Air(Mid2013)で行います
- 互換バッテリーを自分で交換するとAppleサポートの対象外になります
- 必ず返品保証のある商品を選ぶ
- 返品をスムーズに行うために、外箱等をなるべく傷つけない
- しっかりと型番の確認を行う
バッテリーは、正規・互換に関わらず初期の不具合が出る可能性があります。
必ず返品保証のあるストアかどうか確認し、返品をスムーズに行うためにバッテリーの入っていた外箱をなるべく傷つけない様に綺麗に開けましょう!
古いバッテリーを取り外す
MacBookの電源を落とした後、特殊なドライバーを使用してMacBook Air本体の裏蓋を開けていきます。
通販で購入できるバッテリーには無料でドライバーが二つ付いている事が多いです。
しかし、Amazonや楽天市場以外のPCパーツ専門店だとドライバーが付属していない場合があるので注意しましょう。
まずは同封されている星形ドライバーで外側の蓋をパカり。
長期間使用していると少しつっかえますが、慎重に取り外していきます。
前回開封を行なってから2年しか経っていませんが、かなり汚れています。精密機械ですのであまり手で触れないようにしましょう。
取ったネジは閉めるときに分かりやすく並べて置いておきます。これ、超重要です。型番によっても異なると思いますが、ネジの大きさは位置によって微妙に異なります。
筆者は埃を取り払おうと息を吹きかけた際にネジが飛んで行ってしまい、探すのにかなり苦労しました。良い子は真似をしないようにしましょう。
ある程度掃除が済んだら、次はバッテリーを固定しているネジを取り外します。
使用するのは六角星のドライバー。ネジ穴が痛みやすいので、多少押さえつけるような感覚で、ネジ穴に優しく回してあげてください。
バッテリーを取り替える
固定するネジを全て取り終えたら、バッテリーと本機を繋ぐコネクタ部分を取り外します。
水平に引っ張りたくなるような接続部分ですが、逆に奥側を持ち上げるような形で取り外します。例えると、自分のスカートの端をピラッと捲ってパンツを見せるような感覚です。
無事に取り外せたら、新しいバッテリーを装着します。商品によってはバッテリーに保護フィルムが貼ってあるので、剥がしてから貼りましょう。
今度は逆に、コネクタ部分を覆いかぶせるように接続させます。
後はネジを締めてバッテリーの交換は完了!
全て終えたら動作確認を
正しく動作するかMacBookの電源を立ち上げて確認しましょう。
システムレポートを見て、電源の項目を見て確認。
上記の様に『正常』となっていたらバッチリ!それ以外ならアウトです。
バッテリーを取り替えた後は、キャリブレーションを行って数日様子を見ましょう。
不良品の場合、取り変えたばかりは問題なくても2,3日目で『今すぐ交換』表示が出たり、充電が急速に消耗したりします。
3ヶ月目くらいに急に異常が出るケースも多い様なので、出来れば1年以上の保証があるストアから購入する事が望ましいです。
ちなみに、筆者も一度不良品に当たった事がありました。しかも正規品と記載のある商品で……。
しっかりと返品・返金対応してもらえたので文句はありませんが、期待していた分、気落ちが半端なかったですね…….。
互換バッテリーの購入時にはユーザーのレビューもしっかりと確認しましょうね
あとがき
本来、メーカー(Apple)側ではバッテリーの交換どころか裏蓋を開ける事すら推奨していません。
正規の修理店に持ち込む事が出来ればそれに越した事はないんですが、僕のように毎日MacBookを触る必要がある場合はそうも行かないんですよねぇ……。宅配までに長く日数も掛かりますし。
ちなみに、離島に住んでいる場合、バッテリー単体だと航空法により空輸できないため、船舶を介しての輸送になります。
今回は沖縄での発注でしたが、配達完了まで約9日間の日数が必要でした。
MacBookはどれも似たようなシンプルな見た目をしていますが、バッテリーはそれぞれ型番によって異なります。
下記記事にまとめていますので、バッテリー選びの参考にしてください。
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