2017年の11月から導入され始めた5.9号機。
『戦国コレクション3』を始めとして、前作で人気があった『ゴッドイーター』や『H.O.T.D』なども続々と新基準機としてデビューしました。
そして、
スロット人気はどんどん下降気味に。規制された新台への興味は薄れ、ユーザー離れが深刻化してるみたいです。
上のグラフで検索が跳ね上がっているのは5.5号機(純増2枚)規制と、5.9号機(うんち)規制が発表された時の影響と考えられます。
そして、時代はさらに6号機へと突入するようです。
ってわけで、今噂されている6号機の最新情報を、4号機からパチスロの歴史を振り返りつつ今後どうなるか推測してきます。
スロットバブル時代、4号機
お馴染みのGODシリーズ。筐体の神々しさからして、ハイリスク&ハイリターン臭がプンプン漂ってくる台。
初代GODは、”スロットバブル”とも言われる4号機の時代で生まれました。
- 純増約10枚
- GOD(1/8192)が揃えば一撃約5,000枚
- 設定6の推定機械割150%(メーカー未公表)
という、今では考えられない程の爆発性を持っていました。
もちろん圧倒的な出玉に対するリスクもデカく、20回転 / 1k 程しか回らない、天井が1500G(ほぼ恩恵なし)という、恐ろしい仕様。当時もメーカー側が検定を通してホールへと並ぶ、という方式は取られていたが、変則ペナ押しで無抽選状態にすることで機械割を下げ、ガバ検定を掻い潜ったらしいです。
自殺者が出る程の依存性をもたらしたこの台は社会問題にもなり、すぐに検定取り消し。同じようにギャンル性の高すぎる『アラジンA』や『サラリーマン金太郎』も取り消しとなる。
過激化する出玉性能の流れに、日電協は射幸心を抑えるために自主規制を改定し、4.5号機→4.7号機へと規制を強化していく。
また、この頃からホールの営業体系へも規制が行われる。イベント、店員の目押し禁止、営業時間の厳守などがそれに当たります。
が、残念ながらそれでも十分ではないと判断され、時代は5号機へ。
絶望の5号機初期とメーカーの対策
4号機を教訓に、出玉面に大きく影響する規制強化が行われたのが5号機初期。4号機初期の爆発契機となっていたリプレイ外し、高純増AT機、ストック(ボーナス)機、フリーズ演出などが事実上禁止される。
4号機の撤退によりスロ専がガンガン潰れ、「スロットはオワコン」と言われたが、日本遊技機工業組合(日工組)と日本電動式遊技機協同組合(日電協)の陳情により、主に演出面に関わる規制緩和が認められるようになった。
しかし、主に演出面に関わる規制緩和なので、もちろん直接的に出玉に関わるわけではありません。
こりゃいかんと言うことで、業界の危機を乗り越えようと、各メーカーは試行錯誤しながら”規制の穴”をかい潜り、高純増AT(純増2.7枚〜)を実現させる。
今もホールに君臨する”みなし機”の殆どは、これに当たります。
現在みなし機と並ぶ5.5号機と5.9号機
2014年に入り、警視庁からの指摘により5.5号機に移行していきます。それまでの旧基準機と大きく変わった点は、純増枚数の規定。ボーナスを含め、純増が2枚未満でないと検定が通らなくなってしまいました……。
いつの間にかホールから消えてたポセイドンとかがコレに当たります。
ホールの売り上げがガクンと下がり始めたのはこの辺りからです。
それに加え、2017年になると皆さんご存知の5.9号機の登場。一撃万枚という単語を失くす有利区間の登場で、出玉を直接的に絞られるようになります。
ゲーム数上乗せ特化ゾーンで8000ゲーム乗せたとしても、有利区間の上限である1,500ゲームを越えれば強制的に通常状態へリセット。俗に云う3,000枚規制ってやつですね。
ニコ動のトレンドタグから『パチスロ』が消えたのが、この辺りです。ちょっと前まで総合ランキングに登っていたパチスロ動画も、めっきり見なくなりました。寂しいものです…。
さて、簡単にスロットの規制の流れを振り返ったところで、本題である6号機の話をしていきましょう。
現在判明している6号機の情報
純増2枚未満規制の撤廃
ユーザーを苦しませ続けた”1G辺り2枚未満”の純増規制が、6号機では撤廃されます。1,000ゲームのARTを回して1,500枚も出ず、肩と腰を痛めたパチスロユーザーにとっては朗報ですね。
6号機の検定は既に開始しており、大都技研の『サラリーマン番長』でヒロインを務めた鏡が主役となる『Sアメリカン番長HEY!鏡』がデビュー第一号の機種になるようです。
事前情報によるとその純増は驚異の5枚。
てことはARTが1,000G続けば5,000枚じゃん!って簡単な考えが出てきそうですが、もちろん、そんな爆裂機種が出てくるわけではありません。重要なのが次に紹介する有利区間及び最大枚数の規定です。
有利区間に加え最大枚数も規制される
5.9号機の悪夢であった”有利区間”
1,500GのARTを越えると強制終了という理不尽なルールは、残念ながら6号機でも健在です。
だがしかし、5.9号機と違い純増枚数が撤廃された6号機。上記の『Sアメリカン番長HEY!鏡』のように純増枚数が5枚の機種の場合、1,500Gを完走したとなるとガバ計算で約7,000枚程の出玉を獲得できる事になります。
圧倒的な出玉!6号機スゲー!!
という訳にはもちろんいきません。
それが6号機で新たに加えられた下記の条件。
「有利区間1,500Gまたは差玉2,400枚のリミッター」
とうとう獲得枚数にまで制限がついてしまいました。一撃万枚はおろか、その4分の1の2,500枚すら出ない世界に突入します。
獲得枚数が2,400枚に近くなるとエンディングって感じなのかな。鏡さんのダンスが見れるのは500Gくらいになるって事ですね。
機械割が減る
さらに、5号機でMAX119%だった出玉率の最大値が115%に減ってしまいました。
朝一に並んで設定狙いでバジ絆、というお約束のような光景がさらに見えなくなります。まぁ、ホールに並んでる機種なんて軒並み低設定だし、関係ないって方がほとんどでしょうね。
天井が帰ってくる
暗いニュースばかりではありません。
5.9号機でスロッターの恐怖だった”青天井”が規制緩和により天井が見えるようになりました。
6号機では天井&ゾーンが復活します。ハイエナさんには嬉しい要素になりそうですね。
6号機の個人的な感想とその後の予測
あくまで規制から見る感想ですが、6号機はかなり良いシステムだと思います。
というのも、僕が個人的に思うスロットで一番無駄な部分って時間の浪費なんですよね。
そういった理由から、5.5号機以降の台はほとんど触っていません。純増2枚以下だと増えるのが遅すぎて途中で怠くなるからです。
機械割に関しては一昔前まではダメージがデカかったと思いますが、スロットに行く機会が減ってきた今となってはかなりどうでも良いです。長時間打つ事なんて無いし、座る前から引き弱の僕はホールで”設定4以上確定”の演出、見た事ありませんからね。
残念なのは有利区間が撤廃されなかった事くらいですかね……。特化ゾーンで写メ取るくらい乗せて一撃万枚!ってのが無いのはやっぱり寂しいです。
でも近頃思うんですが、スロットで一撃2,000枚って僕的にはソコソコの事故なんですよね。
だから、この辺もあまり悲観的にならなくなりました。
欲を言えば、有利区間or最大枚数に達する事が確定した場合、それ以降はプレミアフラグを引いた事を出目と演出で分からなくして欲しい!2000枚付近でプチュンとか吐き気がしそうです。
ただ、遊戯(時間潰し)としてパチスロを楽しむ方には厳しい時代になりそうです。
高純増を実現させるって事は、それだけATorART滞在ゲーム数の少ないギャンブル性が高い台が増えるって事に繋がりますからね……。
射幸心を抑えるために規制が存在するわけですが、打ち手を増やしたいメーカーにとっては、どれだけ射幸心を増やすかがキモ。この規制緩和につけこんでトンデモ機種を出してくる事は間違いないでしょう。
んで、さらに新たな規制が始まってって、イタチごっこですね。
ちなみに、6号機の導入は早くて2018年の10月頃となる見通しのようです。鏡さんは千円ベース48回転らしいので、遊びでちょこっと打ちに行こうかな。
ではでは。
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